終盤戦 終盤の寄せ合いに入っています。残り時間は梶浦七段が11分、青嶋六段が7分。図の▲5二歩成は次の▲6二と~▲8三桂成の筋を見た厳しい一着です。先手陣は2七竜の利きが強く、△8八桂成とされても▲同金でまだ大丈夫。と金攻めが間に合うようだと後手は苦しいですが、青嶋六段に返し技はあるでしょうか。
強襲が成立するかどうか 数手進んで図の局面に。梶浦七段は9筋に戦力を集めています。踏み込むなら▲9三歩成△同歩▲9四歩△同歩▲同銀△9三歩▲同銀成△同桂▲同香成△同銀▲同香成(参考図)は考えられるようです。参考図以下、(1)△9二歩なら▲7一馬△同飛▲8二銀△同馬▲同成香△同玉▲9四桂で手が続きます。△9二歩に代えて(2)△9二香のような受けがあって簡単ではありませんが、先手としては考えたくなる順です。
後手が駒損を回復 図は20時頃の局面。先に香損した青嶋六段ですが、先手陣の2九桂、1九香を取り返して駒得になっています。9筋の弱点は相変わらずですが、後手にも主張ができたのは間違いありません。残り時間は双方とも1時間前後と、ほぼ互角です。 (青嶋六段。駒得の生きる展開に持ち込めるか)
夕食休憩 18時、図の局面で梶浦七段が33分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲梶浦七段3時間33分、△青嶋六段3時間10分。夕食の注文は梶浦七段が「ビーフストロガノフ、ライス付き」(Le Carre)、青嶋六段が「鶏肉のグリーンカレー」(Le Carre)。対局は18時40分に再開されます。 (夕食休憩時の特別対局室) (先手陣。6七歩が不気味な存在だ) (後手陣。9二香は失ったが、歩で代用している)