我慢に我慢を重ねてきた丸山九段に△8五歩が回ってきた。控え室も先手勝勢から、ややトーンダウン。残り時間が多い先手が優勢と言われているが果たして……。
「場合によっては危ないかもしれません。△8五歩は取る(▲同銀)と思うのですが」と中村修九段。
【Twitter解説】
「▲8五同銀△9五角▲7六銀で凌げればいいのですが、これは先手も怖いか。▲7三歩成もありそう。しかしそれは△同桂で8六の銀の行き場がなくなり、先手も忙しい。これはもう、先手も普通の手ではなかなか勝てなくなっている感じです。大接戦。どちらが勝つのか、まったく予想が出来ません。ただ言えるのは▲87手目▲2二銀不成では、▲2五桂として、後手に銀を渡さないようした方がよかったのではないか、という事だけです。この場面ではしかし、▲7一角や▲7三歩成などがあるものの、▲8五同銀と取れないようではおかしい気がします。渡辺竜王の方も、まさか自玉が寄せられるかどうかを考える展開になるとは、夢にも思っていなかったでしょう」(高橋九段)
△8五歩までの消費時間は▲渡辺竜王5時間59分、△丸山九段7時間55分。

16時の少し前、△4二銀が着手された。先手が勝勢なのは変わらないが後手は最後まで頑張る。
△5七香に▲7四歩と渡辺竜王は追撃。渡辺竜王はまだ3時間弱、時間を残しており、丸山九段は10分ほどしか残っていない。
▲2四竜が▲4四銀△3二玉▲2一竜までの詰めろ。控え室では△3四香や△5五角、△3二桂などの受けが検討されているが、先手の攻めが決まっているようだ。「残り30分です……25分です......20分です……」モニターから声が聞こえてくる。丸山九段の持ち時間が減っていく。




