2021年7月 9日 (金)

2021070977_2 18時、この局面でこの局面で羽生九段が33分使って夕食休憩に入りました。消費時間は☗梶浦3時間14分、☖羽生3時間21分。夕食の注文は羽生九段が「とろろせいろそば」(ほそ島や)、梶浦七段が「ハッシュドビーフ」(Le Carre)。対局は18時40分に再開されます。

20210709761時間15分の長考で指した▲3八同金に、羽生九段は△6七歩と垂らしました。ぼんやりとした垂れ歩は、いかにも羽生九段らしい間合いです。どう応じたらいいのかすぐには判断がつかない、悩ましい一着に思えます。▲6七同金は△8七歩成があるので、この歩は取れません。代替案を探すべく梶浦七段は再び考えています。長考は40分に達しました。

Dsc_0793(竜王戦ドリームを目指す梶浦七段に、羽生九段は難題を課した)

2021070971△3八角に対し、ひらりと飛車をかわした梶浦七段。羽生九段の次の手は△5六角成でした。以下▲同歩△3八歩成と進みます。

20210709744八の金を3八におびき寄せる歩成り。▲3八同金には△6五桂▲6六銀に△7七歩や△5七銀の進行が予想されます。駒損の攻めですが手が続くという判断のようです。形勢はいい勝負でしょうか。ただ、梶浦七段は受け間違えると一気に悪くなる恐れがあります。

Dsc_0783(9時45分ごろの対局室の様子。両対局者が入室する前、飯島八段が記録係と談笑していた)

2021070970上図は70手目の局面です。羽生九段は59分の長考で△3八角と打ち込みました。駒損をいとわない強手です。▲3八同金は△同歩成はと金ができるので、飛車を逃げることになるでしょう。梶浦七段は28分の考慮で▲2五飛とかわしました。ここで羽生九段の継続手に注目です。

Dsc_0856001 (羽生九段は前期の挑戦者。今期もまた決勝トーナメントの舞台に戻ってきた)