2021年7月10日 (土)

Ryuou202107100101_50夕食休憩明け、藤井聡王位・棋聖は5筋にいた玉を4一に避難し、△5四歩と突き出しました。例えば(1)▲5四同歩には△8八角成▲同金△5五歩(変化図)で、▲同銀に△6五桂~△5四銀があり、(2)▲6六銀なら△5五歩▲同銀左△5四銀。後手は銀をぶつけやすくなります。

Henka01_54Fujii05 (藤井聡王位・棋聖は機敏に動いたか)

Yuu5 (夕食休憩時の関西将棋会館周辺の空。晴れ間が見えていた)

Ryuou202107100101_4718時、夕食休憩に入りました。この局面で藤井聡王位・棋聖が使った時間は23分。ここまでの消費時間は▲山崎3時間32分、△藤井3時間22分。夕食の注文は山崎八段がイレブンのハンバーグBセット(パン、カップスープ)、藤井聡王位・棋聖がやまがそばの親なん定食(うどん)でした。対局は18時40分から再開されます。

棋士室を読売新聞の新聞解説を務める折田翔吾四段が訪れました。折田四段は今期が竜王戦の初参加で、いきなり6組ランキング戦を優勝。決勝トーナメント進出の快挙を果たしました。

Orita1 (観戦記担当の藤井女流初段に序盤から解説する折田四段)

Orita2 (アマチュア強豪から編入試験を合格。ユーチューバー棋士としても名高い)

Ryuou202107100101_36藤井聡王位・棋聖が45分の長考で6筋に位を取ると、山崎八段は五段飛車を生かし、▲5五歩と伸ばして後手の角筋を止めました。すると藤井聡王位・棋聖は△7五歩と7筋にも位を取り、▲7六歩を許しません。さらに▲5七銀△4二銀と進みました。

Ryuou202107100101_40

Yamasaki05(独特の感覚の山崎八段。7七歩型のまま駒組みすることになった)