2021年7月28日 (水)
後手、危険か?
1図は後手が△3六歩と突いた局面です。実戦は以下、▲8四歩△3七歩成▲同銀△5五銀(2図)と進みました。
▲8四歩は△8五桂を緩和した受けの手筋で、△8四同飛には▲8七歩と打つ狙いのようです。うわずっている8五の歩が8七にいれば先手玉は安定します。
対して後手は△3七歩成▲同銀と先手の銀を下げてから△5五銀(2図)と角を攻めました。先手の主軸を攻める構想で△3六歩からの継続手ですが、危険な意味もあるかもしれません。▲3三桂成と成り捨てて▲2三角成の強襲が見えるからです。とはいえ、先手は5三の地点を押さえている桂を捨てにくい意味があり、今後の方針を定めるために長考するかもしれません。本局の勝負どころを迎えているといえるでしょう。
後手が継ぎ歩攻めに出る
14時過ぎ、局面は図を迎えました。▲2八飛に対して梶浦七段が△8六歩▲同歩△8五歩と継ぎ歩攻めに出ました。先手玉が8八にいるため、迫力満点です。以下、実戦は▲8五同歩に△3六歩と進んでいます。
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