カテゴリ「第35期竜王戦決勝トーナメント」の記事
2022年8月 1日 (月)
山崎八段が挑戦者決定三番勝負に
山崎八段が永瀬王座に勝ち、第25期以来となる2度目の挑戦者決定三番勝負進出を決めました。終局時刻は21時32分。消費時間は、☗永瀬4時間46分、☖山崎4時間35分。
気づきにくい決め手
山崎八段が優勢
山崎八段がチャンスを迎える
終盤戦に
夕食休憩時の特別対局室
夕食休憩
18時、図の局面で永瀬王座が22分使って、夕食休憩に入りました。消費時間は☗永瀬3時間26分、☖山崎3時間22分(持ち時間は各5時間)。夕食注文は永瀬王座が「にぎり特上(サビ抜き)」(千寿司)、山崎八段が「豚しゃぶ(ごま味噌)弁当」(鳩やぐら)。対局は18時40分に再開されます。
狙いの自陣桂から攻め合いに
桂と歩を手持ちにし、△7五歩で本格的な戦いが始まりました。▲同歩に△8三桂が狙いの自陣桂です。
▲7六銀に△7五桂▲同銀△7四歩と、桂を捨てて銀を取り返しにいく筋があります。
実戦もそのように進み、△7四歩に永瀬王座は▲2四歩と突きました。ABEMAで検討されていたのは、▲2四歩に代えて▲3五桂△3四銀▲3六銀△7五歩▲2六桂です。
▲2六桂は銀を手に入れて▲7二銀を狙っています。しかし、△3五銀▲同銀△6二玉で銀打ちを消されると先手が容易ではありません。
実戦の進行を見てみましょう。△7四歩に▲2四歩△同歩▲3五桂△3四銀▲5五歩です。
△5五同歩だと▲5四歩△同銀▲4六桂があります。山崎八段は△7五歩と応じましたが、▲5四歩で玉頭を直撃されるのでかなり怖いです。