15時頃の局面 藤井王位・棋聖は居玉を続けています。15時頃、30分以上考えて飛車を浮いた局面です。次の狙いは△6六歩~△2五飛です。上図から▲3八金△6六歩▲同歩△2五飛▲2七歩△4五飛(変化図)が一例。先手は銀取りを受けづらく、後手が指しやすくなります。(別日に撮影した淀川。1時間ほど前の大阪は雨が降っていたが、現在は止んで晴れ間が見える)
将棋年鑑と将棋世界 今月の1日に『令和3年版将棋年鑑2021』と、将棋世界9月号が発売されました。どちらも、関西将棋会館1階の売店にて、お買い求めいただけます。 (将棋年鑑は棋譜がたくさん掲載されており、将棋界の1年の動向や将棋の傾向がわかる。八代竜王が誕生する場合、表紙の渡辺明名人、藤井王位・棋聖、永瀬拓矢王座、豊島将之竜王の全員を破ることになる)(将棋世界9月号は藤井王位・棋聖の活躍を特集する記事が読める) (関西将棋会館1階の売店。書籍のほか、扇子などグッズも販売している)
対戦成績 公式戦の対戦成績は藤井王位・棋聖の2勝0敗です。手数や戦型などは以下のとおり。 2018年7月28日 第49期新人王戦本戦▲八代-△藤井総(角換わり腰掛け銀、132手で後手勝ち)2021年4月16日 第34期竜王戦ランキング戦2組▲藤井聡-△八代(矢倉、107手で先手勝ち)(八代七段は対藤井王位・棋聖戦初勝利を目指す)
昼食休憩から対局再開まで (本局は御上段の間、最上位席で行われる) (昼食休憩時の局面、△4四歩まで)(藤井王位・棋聖は早めに部屋に戻って、盤を眺める)(八代七段は対局再開数分前に部屋に入った)(対局再開が告げられても、すぐには指さなかった)
昼食休憩 12時、この局面で八代七段が22分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲八代1時間3分、△藤井30分。昼食はどちらもイレブンのサービスランチで、藤井王位・棋聖が珍豚美人(ちんとんしゃん)、八代七段がサーモンステーキ&カニクリームコロッケの盛り合わせ。対局再開は12時40分です。 (珍豚美人) (サーモンステーキ&カニクリームコロッケの盛り合わせ)
戦型 11時の局面です。矢倉模様から先手が▲3五歩と突っかけ、△同歩▲同銀△6四角▲4六角△同角▲同銀と進みました。現局面の前例は第71回NHK杯予選▲八代-△長谷部浩平四段戦のみで、八代七段は経験のある局面となりました。
対局開始前 対局開始前の対局者です。(八代七段は9時40分前に対局室に入室) (しばらくして、藤井王位・棋聖も部屋に入った) (対局開始前の一礼後、藤井王位・棋聖が駒を盤上に散らす) (八代七段は静かに駒を並べていった) (振り駒では、と金が3枚出た)
八代弥七段 八代弥(やしろ わたる)七段は2組ランキング戦を勝ち進み、決勝に進出。決勝では藤井王位・棋聖に敗れて2組2位として、自身初の本戦入りを果たしました。決勝トーナメント初戦で、三枚堂達也七段との同学年対決を制し、2回戦で久保利明九段を破って本局に臨みます。
藤井聡太王位・棋聖 藤井聡太(ふじい そうた)王位・棋聖は、今期のランキング戦2組で優勝を果たし、決勝トーナメント進出とともに来期から1組昇級を決めました。初出場の第30期から5期連続でランキング戦優勝は史上初の記録です。決勝トーナメントでは山崎隆之八段を破って、初のベスト4進出を決めました。