カテゴリ「第34期竜王戦挑決第1局」の記事 
2021年8月12日 (木)
21時を過ぎても中盤戦
時刻は21時を過ぎました。持ち時間が5時間の竜王戦は21時台に終局する対局が多いにもかかわらず、本局はまだ延々と中盤戦が続いています。形勢は互角のままです。
焦点は左金
図は△5五歩に▲6六金と7六にいた金を寄ったところ。金を遊ばせないようにし、▲5五金と使おうとしています。藤井王位・棋聖は△7六歩とまた叩きました。▲7六同金なら、金を中央で使わせずにすみます。
藤井が残り1時間を切る
▲7五歩に藤井が手を止め、残り1時間を切りました。中盤戦のねじり合いが続いており、形勢は難解です。
夕食休憩時の特別対局室
夕食休憩
上ずる金
▲6六同金と応じ、振り飛車の金が上ずっています。永瀬王座はまとめきれるでしょうか。実戦は△3一金と玉を固めて、力をためています。
本日の千駄ヶ谷(2)
本日の千駄ヶ谷(1)
中盤戦
△8六歩に▲同歩△4五歩▲5七金△4六歩▲3八金△6四歩▲7五歩と進んでいます。
途中の▲5七金から▲3八金がバランスを保った手で、攻撃続行を狙う△6四歩に▲7五歩と飛車に活を入れて勝負どころです。
控室では▲7五歩に△6五歩▲7四歩△6六歩▲7三歩成△7七歩が示されています。
▲7七同角は△7三桂が△6五桂を狙って絶好の一手になります。▲7七同飛には△8六飛▲8七歩△7六歩です。
飛車の取り合いになれば、2つの拠点が生きそうです。ただ、後手は4筋の金が離れ駒が気になります。それを嫌うなら、上記のように一気に攻め合わずに△3一金をどこかで入れる組み立てになりそうです。