第1局の中継は以上で終了となります。ご観戦いただき、ありがとうございました。第2局もお楽しみに。
]]>(終局直後)
【藤井王位・棋聖の談話】
――本局を振り返って。
藤井 中盤からこちらの飛車角が使えるかがポイントになって、そのなかで少し押さえ込まれるような場面もあったと思いますが、最終的には何とかどんどん手を作れる展開になったかなと思います。
――永瀬王座の▲4四歩が好手でしたか?
藤井 ▲4四歩があるなら△2四角とか別の手を考えるべきだったかなと思います。
――どのあたりで手ごたえがありましたか。
藤井 △7八飛から△4七歩と攻めていって、つながりそうな形になったかなと。
――時間配分は?
藤井 あまり経験のない将棋で、手探りのところが多くなってしまったのかなと思います。
――研究パートナーの永瀬王座との対局はいかがでしたか?
藤井 普段から教えていただいているので、大きな舞台で対戦できるのはすごく楽しみでしたし、こちらも全力を尽くせればと思っています。
――三間飛車は予想外でしたか?
藤井 はい、そうですね。
――竜王挑戦まであと1勝です。
藤井 そのことは意識せずに、全力を尽くしていい内容にできればと思っています。
【永瀬王座の談話】
――本局を振り返って。
永瀬 予定ではななかったんですけど、▲3九銀左のあたりは想定のひとつでした。よくなった局面はわからなかったですが、ずっと難しいか少し悪いかくらいで、ちゃんとやればもう少し戦えたんじゃないかなと思います。
――普段、練習将棋を指す藤井王位・棋聖との一分将棋になる熱戦でした。
永瀬 チャンスができるかどうかが結構、重要だと思っていたんですが、チャンスがなかったような気もするので、もう少し内容をよくしないとチャンスが生まれないのかなと感じます。
――第2局に向けての抱負をお願いします。
永瀬 しばらく時間がありますので、精一杯の準備をしてよい内容の将棋を指せればと思います。
]]>藤井王位・棋聖が長手数の熱戦を制し、挑戦まであと1勝としました。終局時刻は23時36分。消費時間は両者4時間59分。第2局は8月30日(月)、東京・将棋会館で行われます。
]]>▲4五歩に△3六桂は▲同飛で寄せが遠のきます。△6五金が気づきにくい好手です。
▲5九飛△3六桂▲同金に、△7八飛が△4七銀の先手になります。後に先手の飛車を5筋から追い払えば、△5六金と使えるのです。一分将棋にもかかわらず柔軟な思考と視野の広さを示した、藤井王位・棋聖の凄みを感じさせる一手でした。
]]>△5二銀と埋めて、藤井王位・棋聖も一分将棋です。▲6二飛成なら△6一金があります。しかし、▲6四飛成と馬にぶつけられたときに得かどうか。馬が消えると寄せにくくなる恐れもあります。
]]>△3六歩に2分使い、▲同銀と応じて永瀬王座は一分将棋です。藤井王位・棋聖は2分残しています。
]]>△4八金に▲3七金打△3八金▲同金と進行しています。そこで△4八金と張りつけば、▲3七金打からの千日手が濃厚です。しかし、藤井王位・棋聖は千日手模様を何回か繰り返し、時間を稼いで寄せの構図を描く可能性もあります。
]]>藤井王位・棋聖が△3六桂と追い込みます。後に△7五馬が絶好の一手です。残り時間は▲永瀬3分、△藤井2分。
]]>△5五歩に▲同角と取ったため、△同飛▲同歩△9九と▲6一飛から終盤に突入しました。
後手は懸案だった飛車角がさばけ、玉形の差が主張になります。ペースも握っていそうですが、長期戦ですぐには終わりません。
]]>▲2六歩は▲5三歩成△同銀▲2五歩△5四飛▲5五歩と飛車に詰めろをかけています。藤井王位・棋聖は▲2六歩に△6六角▲同飛△5四飛と応じています。
94手目△6六角で、ようやく歩以外の駒が駒台に乗りました。後手は駒損ながら身軽になった飛車、△9九との補充、桂頭の弱点が楽しみです。
△5四飛まで、残り時間は▲永瀬25分、△藤井9分。指し手のペースが上がっています。
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