カテゴリ「第33期竜王戦決勝トーナメント」の記事
十八番のダイレクト向かい飛車
戦型は佐藤九段が得意のダイレクト向かい飛車を選んで対抗形になりました。あらかじめ△5四歩と突くことで、▲6五角の筋を緩和しているのが駒組みのポイントです。梶浦六段は▲9五歩(15手目)と玉側の端の位を取りました。後手から角交換した分だけ先手は手得しているので、その得を玉形の差に結びつけようとしています。
決勝トーナメントの進行
7月6日に開幕した今期の決勝トーナメントも、挑戦者決定三番勝負が近づいてきました。7月中にはベスト4進出者が決まります。現在、20代の梶浦六段が3連勝と快進撃を続けています。同じく若手の藤井聡太棋聖と佐々木勇気七段が敗れ、現在トーナメントに残っている6人のうち5人が40代以上になりました。1組を中心に実績のある棋士が力を見せる中、唯一残った梶浦六段の戦いぶりが注目されます。
7月6日 梶浦宏孝六段(5組優勝)○-●高野智史五段(6組優勝)
7月13日 石井健太郎六段(4組優勝)●-○梶浦宏孝六段(5組優勝)
7月22日 木村一基王位(1組5位)●-○梶浦宏孝六段(5組優勝)
7月23日 久保利明九段(1組3位)○-●佐々木勇気七段(2組優勝)
7月24日 丸山忠久九段(2組2位)○-●藤井聡太棋聖(3組優勝)
7月27日 佐藤康光九段(1組4位)-梶浦宏孝六段(5組優勝)
7月31日 佐藤和俊七段(1組2位)-丸山忠久九段(2組2位)
【第33期竜王戦 決勝トーナメント】
https://www.shogi.or.jp/match/ryuuou/33/hon.html
観戦記情報
対局開始
佐藤康光九段-梶浦宏孝六段戦
第33期竜王戦決勝トーナメントから、佐藤康光九段(1組4位)と梶浦宏孝六段(5組優勝)の一戦を中継します。勢いのある梶浦六段が勝ち進むのか、佐藤九段が止めるのか。勝者は羽生善治九段(1組優勝)と挑戦者決定三番勝負進出をかけて戦います。
対局は7月27日(月)、東京・将棋会館「特別対局室」で10時開始。持ち時間は各5時間。先後は振り駒で決定します。
インターネット中継は棋譜・コメント入力を玉響、ブログを文が担当します。
【竜王戦 : 囲碁・将棋 : ニュース : 読売新聞オンライン】
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感想戦
丸山九段が指し直し局を制す
116手で丸山九段が勝ちました。終局は23時31分。消費時間は、▲藤井棋聖4時間59分、△丸山九段4時間49分。