ともに慎重に進めており、駒組みが続いています。▲6八角は▲5六歩から角を使う狙いでしょうか。端に圧力を加えることができますし、▲4六角の飛車取りで揺さぶることもできます。▲4六角があるのは、4筋を突いていないからです。それを生かすなら▲2七銀から▲3八金の銀冠でしょう。でも、バランスを重視するなら▲4六歩から▲4七銀のツノ銀も十分に考えられます。
先手はかなり含みが多い陣形です。後手が素直に指すなら△1二香~△1一玉~△2二銀の穴熊ですが、先手に端攻めで狙い撃ちされるかもしれません。何が理想の陣形なのかが難しく、探り合いが続いています。










(うな重。写真のサイズは梅)
(マーボー豆腐丼)
下段飛車からバランスのよい陣形に組むのは佐藤七段の十八番で、後に2筋を伸ばしたり端攻めで穴熊を攻略する構想になります。
戦型は佐藤七段の三間飛車になりました。6七銀型にしてから端歩で様子を見るのは佐藤七段の得意形で、相手の出方次第では雁木系に進めることも多いです。











123手で梶浦六段の勝ちとなりました。終局時刻は22時26分。消費時間は、▲梶浦4時間57分、△佐藤4時間59分。勝った梶浦六段は準決勝に進出。次戦で羽生善治九段と対戦します。