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2020年7月31日 (金)

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▲4六歩が渾身の勝負手です。△同角なら▲同角△同歩▲8三角から馬を作り、△4六同歩は▲4五歩△3三銀▲5七金から▲4六金で4筋の制空権を奪うつもりでしょう。しかし、何といっても4筋は自分の玉頭です。空中分解してもおかしくありません。

Dsc_1025(昼の佐藤七段)

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8筋にいた飛車を5筋に回ったのは好戦的な手で、△5五歩から攻めようとしています。その前に▲5七金と上がれば5六の地点を強化できますが、6八の角が使いにくくなってしまいます。先手は陣形が歪みやすく、かなり神経を使いそうです。

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△5五同銀に対し、佐藤七段は夕食休憩前から合わせて46分の考慮で▲2四歩と指しました。以下△同歩▲5六歩△4四銀▲2四飛△2三歩▲2六飛と進めています。

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途中の▲5六歩では▲2五歩△同歩▲同桂から激しく攻めるもありそうでしたが、本譜はおとなしい指し方です。後手は△4二銀から△3三銀上と形を整えれば、後の▲2五桂に△2四銀と受ければいいので、端攻めが怖くなくなります。

▲2六飛の局面で、残り時間は▲佐藤54分、△丸山1時間28分。佐藤七段が先に残り1時間を切りました。

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18時、図の局面で佐藤七段が6分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲佐藤3時間26分、△丸山3時間31分。夕食注文は丸山九段がヒレカツ定食、赤だし(ふじもと)、佐藤七段がとろろせいろうどん(ほそ島や)。対局は18時40分から再開されます。

53352(ヒレカツ定食)

39佐藤七段は7九の飛車を2筋に転換し、▲2五歩と圧力を加えています。2筋を交換すれば、▲2五桂からの端攻めが楽しみです。しかし、先手は玉形がやや不安定で、3八の銀をどう使うかが課題となっています。

Dsc_1044(七段昇段記念で、佐藤和俊七段の扇子が発売されている)
【『楽天市場』七段 佐藤和俊扇子「決然」:公益社団法人 日本将棋連盟】

https://item.rakuten.co.jp/shogi/15193895/ 

Dsc_1055(マイナビ出版の『緩急自在の新戦法! 三間飛車藤井システム』は、本局の作戦のベースが詳しく紹介されている)

Dsc_1060(豊島将之竜王の扇子とボブルヘッド人形も好評発売中)

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▲6八角から△5一角▲5六歩△4五歩と進みました。

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△4五歩は△4四銀からの盛り上がりを見せながら、▲4六角を牽制しています。▲4五同桂には△4四銀▲4六歩△7三角から△4五銀▲同歩△1九角成、また△4二銀引から△4四金▲4六歩△4三金引で▲4六角を消しながら歩を入手しての△4四歩を狙ってどうでしょうか。

先手は4五に桂を跳ねると「桂の高跳び歩の餌食」を狙われやすくなり、また▲2五桂から端攻めできなくなるので玉頭を攻める迫力が薄れます。かといって、このまま△4四銀と位を確保されると、後手陣がのびのびとしてきます。まだ駒はぶつかっていませんが、序盤の勝負どころといった印象です。