カテゴリ「第33期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2020年7月22日 (水)

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戦型は角換わり腰掛け銀に決まりました。上図は後手が△5四銀と先に銀を腰掛けたところ。先手の▲6六歩がやや早い印象ですが、木村王位の工夫といえるでしょうか。今年6月25日に行われた今期竜王戦1組出場者決定戦▲永瀬拓矢二冠-△佐藤康光九段戦と同じ局面を迎えています。以下▲4七銀△7三桂▲4五桂△4四銀▲5八金△6五歩と進みました。本局はどう進むでしょうか。

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(朝の木村一基王位)

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(9時40分ごろの対局室。両者ともすでに入室してセッティングを済ませていた)

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(9時42分、両者が向き合う)

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(木村一基王位)

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(梶浦宏孝六段)

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(駒を並べる両者。盤側の左側は本局の読売新聞観戦記を務める大川慎太郎さん)

Dsc_0343(淡々と、力強い駒音を立てて駒を並べていった)

第33期竜王戦決勝トーナメントは着々と進行中。いよいよ1組出場者の登場です。7月22日(水)は木村一基王位(1組5位)-梶浦宏孝六段(5組優勝)戦を中継いたします。
対局は東京・将棋会館「特別対局室」で10時開始。持ち時間は各5時間。先後は振り駒によって決定されます。両者は初顔合わせです。勝者は1組4位の佐藤康光九段と対戦します。
本局の中継は棋譜コメントを睡蓮、ブログを生姜が担当いたします。よろしくお願いいたします。

【読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/

【竜王戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

2020年7月13日 (月)

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梶浦六段は快勝で3回戦進出。

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石井六段は力を出せなかった印象だ。

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読売新聞解説を担当する飯塚祐紀七段が見守っている。

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以上で本局の中継を終わります。
ご観戦誠にありがとうございました。

202007138181手まで、梶浦六段が勝ちました。終局時刻は。終局時刻は20時32分。消費時間は▲梶浦4時間10分、△石井4時間23分。勝った梶浦六段は、次戦で木村一基王位(1組5位)と対戦します。

2020071367図は19時半頃の局面。
直前に指された△7五桂で、後手の反撃が先手陣の急所に迫って来たように見えましたが、梶浦六段は13分の考慮で、強く▲5四銀成としました。△6七桂成と金を取られても大丈夫という自信を感じさせる一着です。実戦は図から△4六角▲7六銀と進みましたが、これは▲5四銀成が通った形。先手が差を広げたと見てよさそうです。

202007135518時、図の局面で石井六段が37分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲梶浦3時間18分、△石井3時間35分。夕食の注文は、梶浦六段が「ビーフストロガノフ」(Le Carre)、石井六段が「肉豆腐(山椒)弁当」(鳩やぐら)。対局は18時40分に再開します。

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夕食休憩中の対局室。

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夕食休憩時の盤面。

50時刻は15時半を回りました。△8四飛までの消費時間は▲梶浦1時間47分、△石井2時間37分。
前譜から4筋で銀交換となっていますが、相変わらず先手の攻めが好調に続いています。図の△8四飛は桂頭を守った手ですが、飛車を浮いたことで後手陣には▲6一角と打たれる隙が生じているのが気になるところ。この隙をうまくつくことができれば、先手がさらに優位を拡大できると見られています。

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鳩森八幡神社の手水舎は、柄杓を使わないセンサー式になっていた。感染防止策の一環だろう。

40図は14時過ぎの局面。
先手は▲4五桂と跳ねた桂を取られて駒損していますが、3四歩の拠点が大きく、後手を歩切れに追い込んでいることもあって、十分戦える形勢と見られています。ただ、ここからの指し手は互いに難しいところで、改めて構想力の問われる局面を迎えているようです。

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鳩森八幡神社の富士塚。