カテゴリ「第33期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2020年7月23日 (木)

第33期竜王戦(主催・読売新聞 特別協賛・野村ホールディングス株式会社)は決勝トーナメントが進行中です。本日は久保利明九段(1組3位)と佐々木勇気七段(2組優勝)がぶつかります。
対局は関西将棋会館「御上段の間」で10時開始。持ち時間は各5時間。先後は振り駒で決定します。

読売新聞(YOMIURI ONLINE)
野村ホールディングス株式会社
棋譜ページ

Img_4618中継は棋譜・コメント入力が夏芽記者、ブログを武蔵が担当します。どうぞよろしくお願いします。

2020年7月22日 (水)

Dsc_0486

Dsc_0489(奥は読売新聞解説を務める広瀬章人八段)Dsc_0480_2(梶浦六段は殊勲の勝利で決勝トーナメント3連勝。竜王戦ドリームなるか)Dsc_0485(木村王位は深くため息をつく場面もあった)Dsc_0490

Dsc_0492

Dsc_0495 以上で本局の中継を終了します。ご観戦いただきありがとうございました。

次回の中継は明日23日(木)に行われる久保利明九段(1組3位)-佐々木勇気七段(2組優勝)戦です。



202007229221時30分を回り、局面は佳境に入っています。後手に△7六金と手厚い一着が出ました。寄り筋にまであと一歩というところでしょうか。梶浦六段が勝ちに近づいているかもしれません。

Dsc_0339

202007228021時前の局面、梶浦六段が攻め続けています。△7四桂とつなぎ桂を放ち、攻めに厚みが加わりました。△7八桂成▲同玉△8六桂▲8七玉△9八桂成以下の寄せを狙っています。先手がしのぐのはひと目だと難しく思えます。それこそ受け師でないと簡単に寄せられてしまいそうです。

Dsc_0326

2020072270長考の末、梶浦六段は攻めに転じました。△8六歩はその第一歩。▲同歩△7六歩▲同銀△4六歩と、歩の技を駆使して先手玉を脅かします。

20200722744七銀を浮かせることで5八金のヒモが外れます。すると△6六桂の威力が増す仕組みです。このまま後手が攻め続ける展開になるか、攻め合いになるか。先手の方針が問われます。△4六歩の局面で時刻は20時を回りました。木村王位は上着を脱いで腕をまくっています。

202007226919時の局面。夕食休憩が明けてから▲5四桂△同銀▲4四歩と進んでいます。この垂らしに対し梶浦六段が熟考中。△7六歩▲同銀△6六桂と攻め合うか、△5二玉ともう少し受けに回るかが考えられるでしょうか。どちらも魅力的です。梶浦六段は前傾姿勢。木村王位は飴を口に含み、姿勢を正しました。

Dsc_0334 (ここまで丁寧に応じてきた梶浦六段。しっかりと時間を使って考えている)Dsc_0475(夏とはいえ、19時を過ぎると辺りは暗い)