カテゴリ「第33期竜王戦七番勝負第5局」の記事 Feed

2020年12月 5日 (土)

03_040_2昼食休憩明けから7手しか進んでいません。一手一手が重い将棋になりました。図の局面では▲6六銀が有力とみられています。銀を上がれば、▲5五歩、▲7五歩、▲7七桂など攻めの手がいくつも生じます。ただ、▲6六銀は後手に誘われている感もあるので、指すにしても時間をかけて精査したいところです。「ここで封じ手になる」との声もあります。

Dsc_8971(竹部女流四段が検討に加わった。図から▲7五歩を検討している)

続いて大涌谷。標高約1000mの場所にあり、約3000年前の箱根火山の活動で生じた地形を眺めることができます。現在も白煙を上げ、硫黄の匂いが立ち込めています。温泉池でゆでた「黒たまご」が名物として人気を集めています。

Dsc_8928(造成された湯は箱根各所に配湯される)

Dsc_8933(硫黄の黄色が目立つ)

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Dsc_8939(名物は大涌谷製のゆでたまご)

Dsc_8962(この独特な色は硫化鉄の黒だという。殻をむけば中身は白い)

箱根町は神奈川県の南西部に位置し、西は静岡県と接しています。東海道五十三次では、江戸側から、小田原宿、箱根宿、三島宿と続き、古くから交通の要衝として発展してきました。箱根温泉や芦ノ湖などを資源とした観光業が現在の主力産業です。まずは仙石原すすき草原を訪れました。

【箱根町】
http://www.town.hakone.kanagawa.jp/

Dsc_8859(箱根ビジターセンターにあるジオラマ。中央の山の左側に花月園がある)

Dsc_8867(仙石原すすき草原。3月には山焼きが行われる)

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新聞解説の阿久津八段が羽生九段と同じおやつを食レポしました。酸味のあるイチゴに練乳をつけて美味しく召し上がっていました。

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ABEMAの生中継に出演しました。スタジオの黒沢怜生五段と貞升南女流初段と笑いあふれるクロストークを展開しました。ホテル花月園のギャラリーはファン垂涎の写真や扇子が飾られています。

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03_040先手は2~3筋で攻める形を作り、後手は8筋を押し込んでいます。互いに主張のある戦いで形勢は互角です。△4二角(図)が指されたのは13時57分で、羽生九段はすでに40分ほど手を止めています。手が広い局面ということでしょう。羽生九段は時おり「いやー」と声を漏らしています。

Dsc_8599(朝の羽生九段)

03_037図の局面で豊島竜王が44分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は12時30分から1時間。▲羽生1時間27分、△豊島1時間43分(持ち時間は各8時間)。羽生九段の昼食はナポリタン、豊島竜王は鉄火重とサラダです。

Dsc_8731(羽生九段の昼食)

Dsc_8706(豊島竜王の昼食)