図の局面までで木村九段の勝ちとなりました。終局時刻は22時50分。消費時間は、▲佐藤九段4時間59分、△木村九段4時間58分。
カテゴリ「第32期竜王戦決勝トーナメント」の記事
2019年7月 8日 (月)
後手勝勢に
132手目△6五桂に対する切り返しは難しかったでしょうか、実戦は図の局面まで進んで攻守が入れ替わり、後手が勝勢になったようです。木村九段が中盤での辛抱を実らせ、勝ちに近づいています。
激戦が続く
終盤に入りましたが、優劣不明の激戦が続きます。図の▲4二同銀不成は後手からの△8八銀成を牽制しつつ後手玉に迫った手ですが、対する木村九段の△6五桂(下図)が鮮やかな返し技。
7七銀を狙いつつ、7三に退路を作っています。佐藤九段はどのように切り返すか。終盤の勝負どころを迎えました。
双方、残り時間は約30分
時刻は21時30分を過ぎ、木村九段は攻防の飛車を打ちました。さらに△7九銀が回れば先手陣もいよいよ危なくなってきます。佐藤九段としては、その余裕を与えずに厳しく迫りたいところでしょうか。残り時間は▲佐藤天九段27分、△木村九段32分と、ほとんど互角です。
辛抱
先手リードか
20時過ぎ、図の局面まで進みました。佐藤九段は端角を打ち、3五銀と6二玉を同時に射程に入れます。以下(1)△4四銀引には▲4五桂、(2)△4四銀上には▲4五歩、(3)△3四銀には▲4三歩成△同金▲2四飛という順で、先手の攻めが続きそうです。次第に佐藤九段のペースになってきたでしょうか。
暴れる先手
夕食休憩
木村九段から動く
17時40分を過ぎ、ここまで待機を続けていた木村九段が中央から動きました。先手は以下▲5五同歩△同飛▲2九飛と受けるのが形ですが、それには△4七歩があります(変化図)。以下▲4七同金は△3八角、▲3八金には△5八飛成、▲4九金には△5七飛成です。
となると、佐藤九段は△5五歩を取らず、▲4五桂などで暴れていくことになるでしょうか。本格的な戦いが始まったと見てよさそうです。