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2019年12月13日 (金)

 12日夜、関東若手イケメン棋士「Bad Boys」佐々木勇気七段と斎藤明日斗四段が指宿白水館に見参!

 佐々木七段は昨年の竜王戦七番勝負第6局(指宿)で副立会人を務め、宿泊した指宿白水館をいたく気に入り、今年は弟分の斎藤四段を連れて、自費で指宿までやってきました。豊島竜王・名人は明るい二人を歓迎し、夕食会へ。高級な焼酎として知られる森伊蔵をがぶ飲みするBadな二人に、男気を感じた渡部支配人はアルコール度数が高い大和桜を差し入れました。お酒が飲めない豊島竜王・名人は桜島小みかんソーダです。旅館関係者と愉快なひとときを過ごしました。黒豚のしゃぶしゃぶのほか、「白水」のわかめ彫りが目を引く刺し身の盛り合わせなどを堪能しました。21歳とまだ若い斎藤四段は、大トロを初めて食べたそうです。お酒の強さは佐々木七段が圧倒的で、斎藤四段は途中でしゃっくりが止まらなくなり、大和桜にノックアウトされかけていました。そんな様子を気遣いながら、豊島竜王・名人は優しく見守っていました。

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Ryou32_shukugaibusuki28(写真、記:読売新聞・吉田)

 12日の夕方。鹿児島市の高校での指導対局を終え、豊島竜王・名人は指宿白水館へ。道中、桜島から噴煙が数キロにわたってたなびき、鹿児島らしい景色を見ることができました。部屋に戻ってからは、少しだけお仕事。「初心」と揮毫した色紙に落款を押しています。竜王・名人という地位を得ても、将棋を始めた頃の気持ちを忘れないでいたいという意味が込められています。

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Ryou32_shukugaibusuki24(写真、記:読売新聞・吉田)

2019年12月12日 (木)

 12日午後は指宿市から移動し、鹿児島市の鹿児島情報高校へ。途中、池田湖のほとりで休憩。脇八段が「澄んだ湖だ」と背中で語っております。高校では、脇八段、福崎九段、豊島竜王・名人が将棋部のメンバーと真剣勝負。午前の小学校訪問とは違い、時折鋭い視線を盤面に飛ばしたのは、棋士の性か。豊島竜王・名人は中盤戦の難しさを生徒に伝えていました。

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Ryou32_shukugaibusuki22(写真、記:読売新聞・吉田)

 鹿児島・指宿2日目。竜王戦一行は午前、指宿市立利永(としなが)小学校を訪問。3時間目の授業は特別に将棋の授業となりました。体育館での児童の後ろ姿。全校生徒は写真に写っている15人です。ルールを知らない高学年の子は脇八段に、低学年の子は福崎九段に将棋を一から教わりました。福崎九段は「妖刀トーク」を交え、ちびっ子に大人気でした。腕自慢の児童は豊島竜王・名人に六枚落ちで挑みました。鋭い寄せで勝負の厳しさを伝えた豊島竜王・名人。児童代表に盤駒のセットを手渡し、記念撮影をして学校を後にしました。

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Ryou32_shukugaibusuki18(写真、記:読売新聞・吉田)

祝勝会の後、指宿白水館の下竹原啓高社長の計らいで関係者夕食会が開かれました。ほのぼのとしたムードで、豊島竜王・名人は地元名産の豚肉料理に舌鼓を打っていました。そして、会場の和室に飾られた横断幕を食い入るように見つめる豊島竜王・名人。子供たちの寄せ書きも記されていて、心がこもっています。「家に持って帰ります」と豊島竜王・名人はしみじみ語っていました

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(写真、記:読売新聞・吉田)

 11日午後7時から、指宿白水館の敷地内にある薩摩伝承館で祝賀会が行われました。会場に向かう豊島竜王・名人に声をかけ、ロビーの巨大ポスター前でパチリ。名実共に「最強」になったのです。

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 祝勝会の冒頭、子供から花束をプレゼントされた豊島竜王・名人は「夢」と揮毫した色紙を贈呈するサプライズがありました。

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 美術館でもある薩摩伝承館には約120人のファンが集い、豊島竜王・名人を祝福しました。決着局となった第5局の解説会もあって、豊島竜王・名人は「負けを意識した局面もあったが、最後まで諦めないことが結果につながった」と語りました。その後は、色紙や揮毫扇子、竜王戦Tシャツなどが当たる抽選会も行われ、大盛況のうちにお開きとなりました。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

 11日夜の祝賀会の前に、なんと豊島竜王・名人と実際に指宿白水館で使う対局室で地元の将棋愛好家が盤を挟む特別イベントがありました。児童や高校将棋部のみなさん、顧問の先生らがリレー形式で指していきました。戦型は相居飛車の本格的な戦いになり、さながら「竜王戦第6局」のよう。適度な局面で指し掛けになり、笑顔が絶えないひとときでした。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

2019年12月11日 (水)

 鹿児島県に来るのは初めてという豊島竜王・名人。七番勝負直前のインタビューでは「指宿白水館が一番行ってみたい場所」と語っていました。第6局は行われず、祝賀会という形で指宿に来訪。「対局で来るのとは全然違います」とほほえむ。

 竜王戦開催地として定着し、豪華絢爛な宿として名高い「指宿白水館」は、羽生善治九段が永世七冠を達成した地としても知られています。名物の「砂むし風呂」は海外から来る旅行者にも好評です。

 そして、指宿白水館に着いた豊島竜王・名人は、同地名物の砂像(さぞう)の前でパチリ。竜王・名人のビッグタイトルを同時に保持した4人目の棋士となり、「最強」にふさわしい終盤力を発揮しました。豊島竜王・名人は迫力のある造形にしばらく見入っていました。指宿白水館の支配人、従業員がその様子を見守っていました。

Ryou32_shukugaibusuki06(写真、記:読売新聞・吉田)

 学校では、豊島竜王・名人を囲んでの記念撮影が行われました。体育館の舞台に上がって、みなさんポジションを取ります。「まさかの埋没」という声も聞かれるなか、「ウォーリーをさがせ!」ならぬ「とよぴーを探せ!」。豊島竜王・名人はどこにいるかな?

 舞台にはお手製の横断幕も掲げられ、豊島竜王・名人は熱烈な歓迎を受けました。男子児童・生徒から声をかけられていた豊島竜王・名人は、きさくに会話していました。

 地元の子供たちによる歓迎式が終わり、いざ体育館を出発する豊島竜王・名人。児童が差し出した手に優しくタッチする姿は、ちょっとしたスターのよう。「指宿は温かい季候で、南国に来たと実感しました」と豊島竜王・名人。地元の歓迎はそれにも勝る温かさでした。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

 第32期竜王戦七番勝負は第5局で決着し、4勝1敗で豊島将之竜王・名人が誕生しました。第6局の舞台は鹿児島県指宿市の指宿白水館でしたが、対局がなくなったので豊島竜王・名人の祝賀会になりました。豊島竜王・名人を中心に、指宿での様子を紹介いたします。(今回の中継ブログは読売新聞文化部・吉田祐也が担当します)

 12月11日(水)の昼過ぎ、竜王戦一行が指宿に到着。さっそく、地元の今和泉小学校を訪問しました。豊島竜王・名人、立会人予定だった福崎文吾九段、常務理事の脇謙二八段が、子供たちから歓迎を受けました。隣接する高校の生徒や、幼稚園児らも駆けつけました。

 豊島竜王・名人は「竜王を獲得して、この指宿の地に来ることができてうれしいです」とあいさつ。緊張した様子で女子生徒が花束を渡そうとすると、豊島竜王・名人は満面の笑みを浮かべ、女の子の緊張感を解きほぐしていました。

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Ryou32_shukugaibusuki02_2 (写真、記:読売新聞・吉田)