以上で本局の中継を終了します。第3局は11月9(土)から10日(日)にかけて、兵庫県神戸市「神戸ポートピアホテル」で行われます。そちらもお楽しみに。
――2連勝の感想。
豊島「いいスタートを切れたので、次以降も頑張りたいと思います」
――封じ手のあたりでは。
豊島「いい手がありそうな気がしたのですが、分かりませんでした」
――2日目、控室では後手よしと見られていた。どう考えて?
豊島「飛車が成り込めて(80手目△8九飛成)指せるのかもしれない、ですかね。△2七歩成(84手目)が甘くて、おかしかったかなと思います」
――勝ちだと思ったのは?
豊島「最後はピッタリ詰むので、いけるんじゃないかなと思いましたが、かなり際どいので、最後の最後です」
――3局目に向けて。
豊島「しっかり準備して頑張りたいと思います」
――本局について。
広瀬「同型の形ぐらいまでは想定していたのですが、1日目で△8四角(52手目)からうまく動かれてしまって、ずっとあまり自信が持てないまま最後まできてしまった感じですね。
――豊島名人は△2七歩成が甘かったというが?
広瀬「チャンスが1回くるかどうかという将棋かなと思ったのですが、その1回があったかどうかも分かりませんでした」
――連敗スタートについて。
広瀬「細かいミスが結構多く、そういったあたりで差がついていると思うので、3局目以降はそのあたり修正できたらなと思います」
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▲広瀬-△豊島戦は126手までで、豊島名人の勝ちとなりました。終局時間は19時8分で、消費時間は▲広瀬7時間54分、△豊島7時間56分。勝った豊島名人は2連勝となりました。第3局は11月9、10日(土、日)兵庫県神戸市「神戸ポートピアホテル」で行われます。
▲6三角成の詰めろを放置して△5六歩。先手玉は▲6七玉△6八竜▲同玉△7九銀▲5九玉△6八金▲4九玉△5八桂成▲同金△同金▲同玉△4七歩成以下、長手数の詰み筋に入ったと見られています。
]]>上図は飛車を回って6七の地点を空けたところ。大盤解説会が休憩に入り、ちょうど戻ってきた畠山鎮八段は「あれ? これは負けと解説してきたのにな」。以下、△8六歩▲同飛△8五歩と飛車取りで先手を取られ、飛車を逃げれば△5六歩の手番が回ります。
「▲4四歩も△3三金です」(畠山鎮八段)
上図から△5五歩▲4九歩△5六歩▲4六玉△4四歩には▲2七飛がピッタリ。先手玉は3七~2八のルートが抜けたうえに飛車も攻めに使えてきます。控室では、△5九竜と王手をかけて手を止めるようでは変調との声も上がりました。
]]>上図で手番を得た広瀬竜王は▲4四歩△同歩▲4二歩△同金▲4三歩△同金▲2一角△5三金上▲3二角成と嫌みをつけました。
17時前には以下、△4五歩▲同銀△4六歩▲5八玉と進んでいます。下図までの残り時間は▲広瀬1時間31分、△豊島31分です。
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