図は19時40分ごろの局面。増田六段が7四の歩を相手にせず、8七にいた馬を7六に引いたところです。棋士室ではこの△7六馬では△4四歩が示されており、以下▲6五桂 △同馬▲7三歩成で△7六歩には▲9五銀を見て先手が指せそうと検討されていました。そこにこの△7六馬が指され、「さらに▲6五桂と跳びやすくなったけど」と顔を見合わせています。ただ、北浜八段は「この△7六馬で△4四歩は、▲7五銀のような手を気にしたんじゃないでしょうか。居飛車党は▲7五銀のような手を気にするのかもしれません。久保先生は▲7五銀を打つ棋風ではないと思いますが」と、心情や棋風などを踏まえて解説しました。
(19時25分ごろの関西将棋会館。空はまだ明るかった)