先手勝勢 後手の藤井聡七段は中段玉で頑張っているが、受けの手段が乏しくなってきた。先手勝勢の局面を迎えている。 (終盤の対局室。左の増田康六段はほとんど動かず考慮を続ける。藤井聡七段は小刻みに体を前後させて読みを入れる)
いきなりクライマックス ▲9五角△同竜に▲5三桂成と飛び込んだのが図の局面。角のタダ捨てからの順だ。先手の攻めは決まっているのか。盤上はいきなりクライマックスの様相だ。藤井聡七段はどう応じるのか。 (増田康六段の攻めを余せるかどうか。藤井聡七段は正念場を迎えた)
先手が猛攻 ▲5三歩△同銀に▲7五歩と突いたのが図の局面。消費時間は▲増田康六段3時間39分、△藤井総七段4時間20分。先手の増田康六段が猛攻を繰り出している。7筋は先手も怖いところだが、果敢な攻撃だ。 (増田康六段のパンチはヒットするか。目の離せない局面が続きそうだ)
夕食休憩 ▲2三歩に藤井聡七段が1時間3分使って、夕食休憩。消費時間は▲増田康六段2時間36分、△藤井総七段4時間19分。対局は18時40分に再開される。夕食の注文は藤井聡七段が玉子雑炊(みろく庵)、増田康六段はなし。 (みろく庵の玉子雑炊)
互角の中盤戦 図は後手がじっと△2二歩と打った局面。「先手がもっとよくできたと思うのですが、後手は次に△3四銀と歩を取ればいい形ですね。いい勝負なのですが、流れを考えれば後手を持ってみたいかな」と上村四段。先手が気持ちよく攻めているようでも、まだ一筋縄ではいかないようだ。 (先手の増田康六段は藤井陣をつき破っていくことができるか)