カテゴリ「第31期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2018年7月11日 (水)

Dsc_2206(本日の千駄ヶ谷は蒸し暑く、予想最高気温は32度が予想されている)

Dsc_2201(2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、競技場の開発が進んでいる)

Dsc_2193(千駄ヶ谷2丁目から神宮方面をのぞむ)

Dsc_2196(佐藤九段がお昼に出前を頼んだ、紫金飯店)

Dsc_2197(今月の定食)

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図は▲2四歩に△同歩と応じたところ。次に△4三銀とし、△4四歩▲5六銀△3四銀や△5五歩から△4四歩を狙う手があるため、先手の銀が目標になりそうでしたが、▲6六角が工夫の一手でした。

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香取りを受けるには角を合わせるしかありません。▲6六角以下△5五角▲同角△同歩▲6六銀と進んでいます。

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5筋の歩が伸びたことで、▲5五銀から右銀を楽にすることができます。▲6六銀に△4四歩なら、▲同銀△同銀に▲7一角と切り返します。

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△6二飛には▲同角成とし、以下△同金は▲7一飛、△6二同玉は▲4一飛から攻めがつながります。後手は先手のキズを代償なしに捕獲する、というわけにはいきません。

増田六段が左銀をスムーズに使えるようにしたのに対し、佐藤九段はどう応じるでしょうか。

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12時、図の局面で増田六段が16分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は12時から40分間です。消費時間は▲増田1時間2分、△佐藤45分(持ち時間は各5時間)。

出前注文は、佐藤九段が「チャーハン、少なめ」(紫金飯店)、増田六段は「から揚げ定食」(みろく庵)です。

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戦型は佐藤九段の得意戦法、一手損角換わりになりました。

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△5四歩が佐藤九段の趣向でした。「角交換に5筋を突くな」と格言にあるように、角換わりで中央の歩を突くのはスキが生じやすくなるので、後手は自陣をまとめるのに苦労すると見るのが一般的です。

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先手は早繰り銀に出て、後手は△4五歩と反発しています。▲4五同銀に△3五歩とし、後に△4三金右から厚い玉形を築くのが後手の方針でしょうか。まもなく、12時からの昼食休憩です。

Dsc_2141(10時、対局開始。佐藤九段の振り歩先で振り駒が行われ、と金が3枚。増田六段の先手が決まった)

Dsc_2144(先手の増田康宏六段。初手は▲7六歩)

Dsc_2153(後手の佐藤康光九段。△8四歩と応じた)

第31期竜王戦(主催:読売新聞社、特別協賛:野村ホールディングス株式会社)決勝トーナメントより、佐藤康光九段(1組5位)と増田康宏六段(4組優勝)戦をお送りいたします。

対局は2018年7月11日(水)10時開始、持ち時間は各5時間。対局場は東京・将棋会館の特別対局室。先後は振り駒で決定です。

本局は将棋プレミアムで動画中継されます。大盤解説の開始予定は16時で、解説は村中秀史六段、聞き手は安食総子女流初段です。

【第31期 竜王戦 決勝トーナメント  佐藤康光九段 対 増田康宏六段】
http://www.igoshogi.net/shogipremium/live/live_info.html?live_id=10f29f693dbdf49b4806e361e3d709b8

これまでの対戦成績は佐藤1勝、増田1勝の五分。直近の対戦は2017年8月23日の棋王戦で、増田六段が制しました。

本局の中継は、棋譜コメントを牛蒡、中継ブログを紋蛇でお送りいたします。よろしくお願いいたします。

2018年7月 2日 (月)

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本局の中継は以上となります。遅くまでご観戦いただき、ありがとうございました。次回の竜王戦決勝トーナメント中継は7月11日(水)に行われる佐藤康光九段(1組5位)-増田康宏六段(4組優勝)戦となります。どうぞお楽しみに!