カテゴリ「第29期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2016年7月 1日 (金)

6組ランキング戦、初参加初優勝者について調べると、第1期を除外した28期のうち、13名と半分近くの期で初参加者が優勝していました。

初参加で優勝者した棋士は順に、畠山成幸七段、丸山忠久九段、深浦康市九段、真田圭一七段、行方尚史八段、鈴木大介八段、宮田敦史六段、西尾明六段、片上大輔六段、戸辺誠六段、豊島将之七段、稲葉陽八段、青嶋未来五段。

中でも行方八段が第7期に挑戦者決定三番勝負まで勝ち上がり、話題となりました。挑戦者はまだ出ていません。

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後手は手待ちを続けていましたが、3筋がぶつかったところで△4五銀と進出。

Photo_9先手の角を追って、6、7筋から開戦しました。3筋の歩を角で交換しようとしていたため、△4五銀が無条件で入ります。よく練られた手順です。

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後手からは(1)△7六歩▲同銀△6六歩▲同金△6五歩▲6七金引△9九角成と角を利用する攻め筋と、(2)△5四飛から△5六銀などの飛車を利用する攻め筋があります。(1)は5七角と8四飛の関係が悪くすぐに実行すると飛車を取られてしまいますが、(2)と組み合わせることができれば強力な攻めになりそうです。

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(昼食休憩中。考え続ける中座七段)

昨日6月30日に、鳩森神社では夏越の祓(なごしのはらえ)が行われました。茅の輪(ちのわ)をくぐり、人形(ひとがた)を流すことで、半年の穢れを落とす儀式です。

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(6月30日、夏越の祓が始まる18時の5分前。茅の輪の前に行列ができている。茅の輪を左回り、右回り、左回りの順にくぐり本殿で祈祷。最後に人形を納める)

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Image_33(茅の輪くぐりの作法)

Image_37(この写真は7月1日朝撮影。茅の輪が残っている)

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日本将棋連盟記録のページから対局数、勝数、勝率、各ランキング上位5名を抜粋しました。

(2016年6月30日対局分まで ※未放映のテレビ対局を除く)

対局数、勝数ランキングには青嶋五段が、勝率ランキングは中座七段が1位。

今期、勢いがある2人の対戦であることが分かります。

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中継室に糸谷哲郎八段が来訪。図の局面についての見解を聞きました。

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「後手から△7五歩▲同歩△6五歩▲同歩△4五銀や、△7五歩▲同歩△6五歩▲同歩△同銀▲6六歩△8六歩▲同歩△7六歩といった攻めが見えているので、先手はカウンターを狙って▲3五歩とするか、▲3七銀や▲3七桂と受けるのでしょう。先手も十分に戦えると思います」(糸谷八段)

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青嶋未来五段は6月27日(月)の対局で、5組優勝の黒沢怜生五段に勝ちました。居飛車か振り飛車か、力戦か定跡形かを問わずいろいろな形に挑戦します。

【竜王戦中継plus:青嶋未来五段】

https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2016/06/post-6904.html

【竜王戦中継plus:青嶋五段が勝利】

https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2016/06/post-8728.html

【決勝トーナメント▲黒沢五段-△青嶋五段】

http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/29/ryuou201606270101.html

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今期決勝トーナメント初対局の中座真七段を紹介いたします。

中座七段は居飛車党。攻めの棋風で、先手は相掛かり、後手は横歩取りを得意とします。

竜王戦は第10期から参加。第19期、5組で優勝して決勝トーナメント入り。竜王戦通算成績は51勝34敗。

今期の竜王戦は4組ランキング戦で順に、遠山雄亮五段、日浦市郎八段、北島忠雄七段、井上慶太九段、塚田泰明九段に勝って優勝。今期は7戦全勝と絶好調です。

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12時、図の局面で中座七段が13分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲青嶋29分、△中座1時間9分。昼食注文は両者ともありませんでした。対局は12時40分から再開されます。

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Image_21(昼食休憩中の盤面)