カテゴリ「第29期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2016年7月 1日 (金)

終局時刻は21時25分。消費時間は▲青嶋4時間7分、△中座4時間59分でした。

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(青嶋五段は約1時間残して押し切った)

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(中座七段は10年越しの決勝トーナメント初勝利ならず)

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図の局面で中座七段の残り時間が10分を切りました。△7四飛には▲4五角が、▲2三飛成と▲6三角成の両狙いとなります。飛車を逃げている余裕はなさそうです。

青嶋五段は持ち時間を1時間以上残しています。

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▲2二桂成と角を取ることもできましたが、桂を刺したままの▲2四歩が鋭い攻め。△同歩▲同角△2三歩は▲4二銀以下、いきなり詰んでしまいます。

12(▲2四歩と合わせた狙い。こうなれば△4二同金▲同桂成で詰み)

また、△2四同歩▲同角に△3三歩には▲1三角成! が強烈。△1三同角は▲2二銀以下の詰みなので△3四歩と桂を取るしかありませんが、▲2二馬で先手優勢です。

本譜は△3三金と打ちました。最善の辛抱だが先手よしと、中継室に来訪した飯島栄治七段はその局面を評価しました。

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45手目▲3七桂で青嶋五段五段が反撃を開始しました。後手陣は3筋が急所。▲3三歩を含みにした桂の活用です。

10図の▲4六角は大胆かつ強気の受け。角が質になるので、△7五歩▲同金△6六歩▲6八歩△6七歩成▲同歩△4六飛▲同歩△5七角の両取りが見えています。先手の金銀が上ずっているだけに怖いですが、金を取らせている間に、▲3四桂などで攻め合うということでしょう。

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将棋プレミアムでは開始からライブ中継中です。決勝トーナメントの対局は全局中継予定です。

18時30分からは中村太地六段によるライブ解説が始まります。

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(中村太地六段)

【将棋プレミアム:生中継】
https://www.igoshogi.net/shogipremium/live/

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18時、図の局面で中座七段が3分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲青嶋2時間59分、△中座3時間46分。夕食の注文は青嶋五段が「きつねそば」(みろく庵)、中座七段はありませんでした。対局は18時40分から再開されます。

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Image_49(夕食休憩中の盤面)

Image_48(特別対局室で行われている)