カテゴリ「第29期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2016年7月 8日 (金)

18時40分、対局が再開しました。ここからは終局まで休みなく指し継がれます。再開後、▲5四歩△同飛▲6五金△6六銀▲5四金△5一飛と進みました。

△5一飛

阿部健七段
(阿部健七段は駒得から優勢へと導きたいところ)


検討
(3階の棋士室には畠山鎮七段が来訪している)

畠山鎮七段
(畠山鎮七段は本局の新聞解説を担当する)

囲碁・将棋チャンネル「将棋プレミアム」では、このあと18時30分より、実況解説が行われます。本日の解説担当は高野秀行六段、聞き手は飯野愛女流1級が務めます。

高野秀六段飯野女流1級

【将棋プレミアム(囲碁・将棋チャンネル)】 ※ご覧になるには会員登録(有料)が必要です。
http://www.igoshogi.net/shogipremium/

時刻は18時になりました。図の54手目△5三飛の局面で久保九段が6分考えて夕食休憩です。ここまでの消費時間は▲久保九段3時間8分、△阿部健七段3時間39分。夕食の注文は、久保九段が木の葉丼セット(うどん)、阿部健七段がポークステーキ150g(ライス、みそ汁)。対局は18時40分から再開されます。

△5三飛

木の葉丼セット
(久保九段の夕食、木の葉丼セット)

ポークステーキ150g
(阿部健七段の夕食、ポークステーキ150g)

※対局者が考慮中のため、対局室写真はありません。ご了承ください。

▲5五飛以下、△同銀▲同角△6四銀▲6六角△5二飛▲4五歩△5五銀▲6一銀と進みました。この銀打ちに(1)△5一飛は▲5二歩、(2)△5三飛は▲5四歩△同飛▲6五金があります。▲5五飛までの消費時間は▲久保九段3時間2分、△阿部健七段3時間5分。

▲6一銀

久保九段


検討
(棋士室では「先ほどまでと比べて後手も嫌な形になった」と言われている)

斎藤六段と稲葉八段
(研究会を終えて検討に加わる斎藤慎太郎六段と稲葉陽八段)

雨模様
(大阪は午後になって雨が降り始めている)

多目的ルーム
(こちらは4階の「多目的ルーム」。将棋教室や大盤解説会などで使われる部屋です)

ロッカー
(こちらのロッカーには)

将棋世界
(各将棋誌のバックナンバーが資料として保管されています)

大山十五世名人
(故・大山康晴十五世名人の肖像画)

前記事△5五歩以下、▲6六銀△同金▲同角△5四銀と進み、そこで久保九段が27分の長考で▲5五飛!と走りました。これは△同銀▲同角で駒損になりますが、久保九段は角を主軸に、駒の働きで勝負する方針のようです。▲5五飛までの消費時間は▲久保九段2時間43分、△阿部健七段2時間23分。

▲5五飛

久保九段

検討陣
(棋士室では継ぎ盤を動かしつつ、振り飛車の勝負手を探している)

今泉四段
(今泉健司四段も中飛車を得意とする棋士のひとり)

15時30分、△5四金以下▲4六歩△6五銀▲同銀△同金▲8八角△5五歩と進みました。このまま阿部健七段の押さえ込みが成功するか、それとも久保九段が網を破るのか。棋士室では「少し後手が指せそうな雰囲気」との意見が出ています。

△5五歩

対局室

△6五銀以下、▲5六銀△7六銀▲6六角△5四金と進みました。阿部健七段は、銀に続いて金まで繰り出し、先手陣を押さえ込む方針のようです。

△5四金

検討
(棋士室では平藤眞吾七段を中心に、継ぎ盤での検討が始まっている)

宮本五段
(午前中の対局を終えて検討に加わる宮本広志五段)

星野四段
(星野良生四段)

山口絵女流2級
(山口絵美菜女流2級も連日棋士室に来訪している)

関西将棋会館の1階にある販売課。書籍や扇子、盤駒など、数多くの商品を取りそろえています。

販売コーナー
(エントランスを入ってすぐの場所にあります)

盤駒
(こちらは盤、駒のコーナー)

久保&菅井

◆久保&菅井の振り飛車研究◆
2015年1月に発売。さばきのアーティスト・久保九段と、これまで公式戦で数々の新手を披露している菅井竜也七段による、振り飛車をテーマにした対談形式の戦術書。

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◆三浦&阿部健の居飛車研究◆
2015年10月に発売。阿部健七段が、棋界屈指の研究家である兄弟子・三浦弘行九段と、さまざまな居飛車のテーマ図について見解をぶつけあった一冊。

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(久保九段扇子『貫気』。気質を貫く、全ての気を貫くという意味の造語だそうです)