薩摩伝承館(3) 薩摩伝承館に併設されているショップでは、薩摩の伝統的な品が販売されている。 竜王戦開催に合わせて、吉岡出石師の駒も販売されていた。 伝承館のロビーには、渡辺竜王夫人の伊奈めぐみさんが書く漫画『将棋のわたなべくん』も並べられていた。
角切りの強襲 15時7分頃、おやつを食べた丸山九段は、角切りの強襲に出ました。1時間36分の大長考です。△7七角成までの消費時間は▲渡辺5時間33分、△丸山7時間4分。 この強襲を渡辺竜王はどう見ているか。
2日目午後のおやつ 14時55分頃、対局者におやつが運ばれました。渡辺竜王がチーズタルトとホットコーヒー。丸山九段がショコラケーキとアイスティーとカロリーメイト(ココア味)。また、両者にかるかんと並ぶ鹿児島の郷土菓子の春駒が添えられました。 チーズタルトは地元のケーキ店、アンデルセンのもの。 丸山九段はカロリーメイトをここで投入。 今回はココア味だった。
丸山九段の長考 時刻は14時30分を回りました。図の局面で丸山九段が1時間近く考えています。 大盤解説会は村山七段と本田女流三段のコンビにバトンタッチ。図の局面で、村山七段の本命予想は△3三角ですが、大長考のため角を引かない手を考えている可能性もあるとのこと。△9五香~△6六歩や△6五桂、△7七角成などの思い切った手段も検討されていました。
対局再開 13時30分を回り、対局が再開されました。勝負はいよいよ佳境に入ります。 再開直前の対局室。 外は青空と青い海。 13時27分、渡辺竜王が戻ってきた。 丸山九段が戻る前に再開時刻を迎えた。 渡辺竜王はすぐに▲5六銀を着手。 再開時刻を1分ほど過ぎて丸山九段が対局室に。 盤面をじっと見つめる。
昼食 両対局者の昼食注文は渡辺竜王が海鮮丼(サビ抜き)、丸山九段はうな重と麺屋二郎のラーメン(麺少なめ、チャーシュー5枚)です。 海鮮丼。タレは秘伝で、製法は秘密だという。 厚みのあるチャーシューが丸山九段の希望で5枚乗っている。
いよいよ開戦 図は11時半過ぎの局面。封じ手の△1三角に先手は▲4八飛と受けました。そこで丸山九段は△6五歩と仕掛けました。以下▲6五同歩に△2二角と引いて斜めのラインの攻めを狙っています。対する先手の▲7七桂は自然な受け。▲7七桂に△6五桂は▲6六歩で攻めが続きにくい、△5五銀左も▲同銀△同銀のとき、後手歩切れで△6六歩と打てず後続がありません。そこで丸山九段が△9五歩と突き捨てたのが図の局面です。この手は▲9五同歩に、どこかで△9五香と走って歩を入手して攻めを作ろうという狙いです。いよいよ本格的な戦いに入りました。 思い切った仕掛けを見せた丸山九段。