▲渡辺明－△稲葉戦は昼食休憩の局面から△２四飛▲３三角成△同銀▲２四飛△同銀▲２二歩△同金▲２三歩△３二金▲２二角△１二飛（上図）と派手な展開に進みました。

自陣に飛車を投入した後手はその後、▲５五角成△２三金▲７五歩△３三角と角も自陣へ。下図はそこで先手が▲５六馬と金取りで馬をかわしたところです（16時20分頃の局面）。

先手は馬を作って飛車も手持ち。対する後手は自陣に生の飛車と角が残り苦しそうですが、１歩得と先手の歩切れは後手にとってプラスの要素です。

（朝の渡辺棋王。自然体な様子だった）

（洋式庭園中央の広場）

（時計塔。三面塔星型が立法・行政・司法の三権分立を象徴）

（洋式庭園内には憲政記念館も。国会や憲政史関係の資料を収集し展示している）

（憲政記念館入口には「憲政の神様」とも呼ばれる尾崎行雄の像があった）

（国会議事堂に向かって右側は洋式庭園）

（日本水準原点。ここが全国の土地の標高を決める基準になっている）

（都市センターホテル外観）

（ホテル南側には永田町の駅を挟んで国会議事堂や中央省庁がある。写真は国会正面）

（国会議事堂に向かって左側には和式庭園）

（庭園内には小さな滝と川が）

本日の対局立会人は飯野健二七段です。対局が滞りなく進行するよう気を配るのと同時に、記者への局面の解説もこなしてくれています。

（一息ついて関係者と談笑する飯野七段）

▲永瀬－△羽生戦は昼食休憩より△４四銀▲５八飛と進みました。

この▲５八飛は堅くなったところを攻める意表の飛車回り。先手からすぐに攻めようとしているというわけではなく、△７三銀をけん制したという意味があるようです。

△７三銀▲６五歩（１）△４二角▲５五歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛となれば先手が成功。ただ、△７三銀▲６五歩に（２）△７五角とのぞく手もあるので、△７三銀も有力。むしろ指したい手と言われています。

（（１）の変化。ここまでさばければ後手の飛車銀が取り残されている。次は▲６一銀が厳しい）

（（２）の変化。△７三銀▲６五歩△７五角▲６六銀△４二角まで。先手の玉頭から飛車がにらんでおり、難しい局面だ）

（▲５八飛は56分の考慮。序盤から水面下の深い読みを感じさせる一手だ）

（再開直前の様子）

（稲葉七段は再開後すぐに△２四飛とぶつけた）

（△２四飛を見て扇子を開き、ハタハタと扇ぐ渡辺棋王）

（昼食休憩明け直前。永瀬六段が先に来ている）

（羽生名人は58分頃に戻ってくる。飲み物や扇子を置き、顔を拭いて、しばらく考える）

12時ちょうど、渡辺棋王が▲３六歩と指した局面で稲葉七段が33分使い昼食休憩に入りました。昼食休憩までの消費時間は▲渡辺１時間２分、△稲葉42分。対局は13時に再開されます。 

（対局室。右側が本局）

（手番の稲葉七段の側から見た盤面）

（渡辺棋王の王将）

（稲葉七段の玉将）

（稲葉七段は盤からかなり距離を取って座るスタイル）

12時０分、ここで羽生名人が29分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲永瀬37分、△羽生１時間６分。対局再開は13時です。

（▲永瀬－△羽生昼食休憩時の盤面）