カテゴリ「第28期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2015年8月 3日 (月)

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20時15分、ここまで落ち着いた指しまわしを見せていた渡辺棋王が▲6五桂と跳ね、いよいよ後手陣攻略へ討って出ました。実戦は以下△6四歩▲7三桂成△同桂▲8一飛△3三角と進んでいます。8一の飛は△7一歩で止められる形ですが、それに対しては▲9一飛成と香を取っておいて先手十分だったようです。

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5520時頃の局面。後手はここまで変化することができたので、羽生名人が選んだ手順といえます。

しかし図では後手は駒損確定となり、「どういう意味なのか、ちょっと分からないです」とはこの手順を知った、本局の観戦記担当である高野秀行六段の第一声。

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羽生名人は6分の考慮で△4五同銀▲同銀△6四歩としました。予定通りという時間の使い方です。中継室に来ていた勝又清和六段は「すごい組み立てだ」と驚き、感心していました。ただし、果たして他の手順で悪かったのかという疑問は残ります。

Image_24(都市センターホテルを出て真っ直ぐ行くと、清水谷公園。都心中の都心ながら緑の多い場所でもある)

Image_22(贈右大臣大久保公哀悼碑。明治維新で活躍した大久保利通が暗殺で命を落とした場所)

Image_21_2(19時頃の都市センターホテル外観。東京の日の入りは18時44分。夕食休憩中に空は足早に暗くなった)

Csc_1154(19時30分頃の夜景。すっかり暗くなった)

19時になり、対局が再開されました。

中継室では上村亘四段が▲渡辺明-△稲葉戦を検討しています。形勢は先手よしですが、展開によっては難しい順もあるようです。

Dsc_3378a(「稲葉さん、何とかなりませんか」と検討を始めた上村四段)

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18時、渡辺棋王が▲4六馬とした局面で稲葉七段が53分使って夕食休憩に入りました。夕食休憩までの消費時間は▲渡辺2時間51分、△稲葉3時間41分。対局は19時に再開されます。

Dsc_3360a(手番の稲葉七段の側から見た盤面)

Dsc_3365a(後手は飛車と金銀の渋滞がつらい)

Dsc_3175a(床の間に飾られた額)

Photo_418時0分、この局面で永瀬六段が30分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲永瀬3時間30分、△羽生3時間2分。対局は19時に再開されます。

Image_14_2(羽生名人の王将)

Image_18_2(永瀬六段の玉将)

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(対局立会人の飯野健二七段が対局場へ)

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(右は上村亘四段)

Image_9_2(皇居前の半蔵門。大手門の裏に位置している)

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Image_7_2(傍の公園の木にはセミが止まっていた。ジィジィと鳴き続けるセミにまぎれて、ミーンミーンという声も)

Image_5_2(徒歩5分ほどのところには国立劇場、国立演芸場等も)

Image_4_2(国立劇場)