カテゴリ「第28期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2015年6月26日 (金)

関西将棋会館1階にある販売コーナーに立ち寄ってみました。

販売コーナー
(販売コーナーは玄関を入ってすぐの場所にあります)

盤駒
(こちらは盤駒の販売コーナー)

サイン本
(関西棋士を中心に、サイン本もたくさん売られています)

糸谷グッズ
(左が糸谷哲郎竜王扇子『創造』。右はハンドタオル2種)


【日本将棋連盟関西本部販売課】
・営業時間 12:00~17:00
・定休日 毎週火曜木曜
・TEL/FAX 06-6451-5077

12時10分になりました。図の36手目△7三桂の局面で、千田五段の考慮時間が52分を記録して昼食休憩です。ここまでの消費時間は▲千田五段1時間0分、△斎藤六段50分。昼食の注文は、斎藤六段が珍豚美人(ちんとんしゃん)、千田五段が牛肉てりやき、いずれもサービスランチ(ライス・みそ汁・サラダ付)です。

36

対局は13時に再開します。

竜王戦の決勝トーナメントは、5組優勝者と6組優勝者による開幕戦が恒例となっています。そこで第1期からの戦歴を一覧にしてみました。

5vs6

結果は5組優勝者が13勝、6組優勝者が14勝とほぼ拮抗しています。しかし上位陣の壁が厚く、挑戦者決定戦まで勝ち進んだのは第7期(1994年)の行方尚史四段(現八段)のみ。今期の勝者はどこまでの活躍を見せるでしょうか。

時刻は11時を回り、35手目▲1六歩まで進みました。この局面で斎藤六段が長考に沈んでいます。

35

ここで△7三桂と跳ねれば、9筋の突き合いがない「先後同型」になります。しかしそれは千田五段が3日前に対局した▲横山泰明六段-△千田翔太五段戦(順位戦)と同じ進行。結果は後手が勝ちました。

当然、斎藤六段もその将棋は頭に入っているはず。早くも両者の間で駆け引きが始まっています。

斎藤六段
(相手の実戦経験のある形へ飛び込むかどうか。長考する斎藤六段)

両者のこれまでの対戦成績です。

対戦成績


両者のプロ入り後、初顔合わせとなったのが前期の竜王戦(ランキング戦6組)でした。この将棋は矢倉模様の出だしから、後手番の千田四段(当時)が、早々に右桂を跳ねて急戦を匂わせます。しかし戦いは起こさず駒組みを続け、第1図から△5一玉▲7七桂△6二玉と「右玉」に変化しました。

第1図

その後、戦いが始まり一手一手が難しい局面が続きます。迎えた第2図、△4六歩の取り込みに斎藤五段(当時)が▲8四歩!と伸ばしたのが強手でした。以下△8六歩▲8三銀△6一玉▲8八金と進みましたが、銀を先着したのが大きく△4七歩成には▲3五角△同歩▲6四歩が厳しい攻めになります。

第2図

本譜は▲8八金に△7三金▲7八金右△8五桂▲9四銀不成(第3図)と端桂を取ったのが好手で、以下△7七桂成▲同金左△9四香▲8五桂のカウンターが決まり、斎藤五段が熱戦を制しました。

第3図

千田五段としては、前期の借りを返したいところです。

10時になり対局が始まりました。振り駒の結果、先手は千田五段です。

対局開始

千田翔太五段

■千田 翔太(ちだ しょうた)五段■
・1994年4月10日生まれ(21歳)
・大阪府箕面市出身
・森信雄七段門下
・棋士番号291
・2006年、6級で奨励会入会
・2013年、四段(プロ入り)
・2015年、五段

斎藤慎太郎六段

■斎藤 慎太郎(さいとう しんたろう)六段■
・1993年4月21日生まれ(22歳)
・奈良県奈良市出身
・畠山鎮七段門下
・棋士番号286
・2004年、6級で奨励会入会
・2012年、四段(プロ入り)
・2013年、五段
・2015年、六段