カテゴリ「第28期竜王戦決勝トーナメント」の記事 
千田五段、仕掛ける
昼食休憩時の御上段の間
両対局者の昼食
昼食休憩
12時10分になりました。図の36手目△7三桂の局面で、千田五段の考慮時間が52分を記録して昼食休憩です。ここまでの消費時間は▲千田五段1時間0分、△斎藤六段50分。昼食の注文は、斎藤六段が珍豚美人(ちんとんしゃん)、千田五段が牛肉てりやき、いずれもサービスランチ(ライス・みそ汁・サラダ付)です。
対局は13時に再開します。
5組優勝者vs6組優勝者
竜王戦の決勝トーナメントは、5組優勝者と6組優勝者による開幕戦が恒例となっています。そこで第1期からの戦歴を一覧にしてみました。
結果は5組優勝者が13勝、6組優勝者が14勝とほぼ拮抗しています。しかし上位陣の壁が厚く、挑戦者決定戦まで勝ち進んだのは第7期(1994年)の行方尚史四段(現八段)のみ。今期の勝者はどこまでの活躍を見せるでしょうか。
作戦の岐路
対戦成績
両者のこれまでの対戦成績です。
両者のプロ入り後、初顔合わせとなったのが前期の竜王戦(ランキング戦6組)でした。この将棋は矢倉模様の出だしから、後手番の千田四段(当時)が、早々に右桂を跳ねて急戦を匂わせます。しかし戦いは起こさず駒組みを続け、第1図から△5一玉▲7七桂△6二玉と「右玉」に変化しました。
その後、戦いが始まり一手一手が難しい局面が続きます。迎えた第2図、△4六歩の取り込みに斎藤五段(当時)が▲8四歩!と伸ばしたのが強手でした。以下△8六歩▲8三銀△6一玉▲8八金と進みましたが、銀を先着したのが大きく△4七歩成には▲3五角△同歩▲6四歩が厳しい攻めになります。
本譜は▲8八金に△7三金▲7八金右△8五桂▲9四銀不成(第3図)と端桂を取ったのが好手で、以下△7七桂成▲同金左△9四香▲8五桂のカウンターが決まり、斎藤五段が熱戦を制しました。
千田五段としては、前期の借りを返したいところです。
角換わり腰掛け銀
開始30分、23手目▲4七銀まで進みました。戦型は角換わり腰掛け銀になりそうです。