カテゴリ「第28期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2015年6月29日 (月)

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18時10分になり、図の局面で稲葉七段が56分考えて夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲稲葉3時間26分、△豊島3時間15分。夕食の注文は稲葉七段がやまかけセット(やまがそば)、豊島七段はありませんでした。対局は19時に再開されます。

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(同じ物を注文して撮影)

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図は豊島七段が△7六銀と打って攻めの継続を図ったところ。力技の銀打ちに思わず声を上げる棋士もいました。△7六銀までの消費時間は▲稲葉2時間30分、△豊島3時間15分。

Toyoshima5_2 (豊島七段は力技を駆使して攻め潰せるか)

47手目の局面から△5四歩▲4四歩△同歩▲5六歩△8四飛▲8五銀と進みました。なかなか予想しにくい手順だったようです。▲8五銀までの消費時間は▲稲葉2時間30分、△豊島2時間55分。

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Murata1(検討手順を披露した途端にことごとく別の手を指され、思わず笑いを止められなかった村田顕弘五段)

Inoue1

(モニターを見守る井上慶太九段は稲葉七段の師匠)

Ryuou201506290101_46上図は16時頃の局面。棋士室に来訪した糸谷哲郎竜王、山崎隆之八段らが口頭で検討してくれていました。糸谷竜王の第一声は「難しいですね」。▲2八角、▲3七角、▲5六歩、▲3五歩といった手が候補に挙げられ、稲葉七段の着手は▲3七角でした。△3三角には▲4四歩がピッタリなので、△5四歩だと見られています。

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(▲3七角までの消費時間は▲稲葉2時間26分、△豊島2時間31分)

Inaba4 (選択肢の多い局面で稲葉七段は▲3七角を選んだ)

昼過ぎの大阪は青空が出ています。気温は30度前後まで上がるとの予報です。

Sora1

(梅雨の晴れ間。日差しは真夏に近い)

ここでは目先を変えて、関西将棋会館から北西へ徒歩5分ほどにある上福島北公園の朝の様子をご紹介します。

Park1 (「しらかし」の木などがまとまって生えている)

Park2

(木陰はいかにも涼しげだ)

都会の中に広がるオアシス的な存在のようです。

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昼食休憩明けに△4四銀が指されて以降の進行は▲4八飛△7三角▲4九飛△5五銀左▲同銀△同銀。豊島七段が盤面中央で駒をぶつけていきました。△5五銀左のぶつけには▲4七銀が冷静かと言われていましたが、稲葉七段も注文通り銀交換に進めます。この局面までの消費時間は▲稲葉1時間45分、△豊島1時間53分。

Toyoshima4

(中央から動いた豊島七段。朝の様子)

関西将棋会館はJR大阪駅から大阪環状線(内回り)に乗って1駅のJR福島駅から北に徒歩3分、大阪の中心地にほど近いと言って過言ではありません。正面には通称なにわ筋の府道41号線が通っています。

Shuuhen1_2

(なにわ筋越しに関西将棋会館を望む)

下の写真は関西将棋会館の北西角から南向きに撮ったもの。JR環状線よりさらに近く、関西将棋会館から50メートル余りの所をJR東海道本線の線路が走っています。

Shuuhen2


また、意外と緑が目につくかもしれません。関西将棋会館から徒歩数分圏内にはいくつかの公園もあります。

Suzume (関西将棋会館最寄りの公園ではスズメが砂浴びをしていた)

Tab1

本局はタブレット端末を利用した自動棋譜更新システムを使用して中継しております。消費時間が一手ごとに更新されるため、臨場感のある中継をお楽しみ頂けます。

なお、使用しているタブレットは富士通製「ARROWS Tab F-03G」で、最高クラスの高精細画面と、わずか400g弱の軽さが特徴です。長時間の将棋中継に耐えうる頑丈さと電池持ちの良さを兼ね備えた信頼できる確かな逸品となっています。もちろん、将棋連盟モバイルの利用も可能です。

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Kifu1_3 (手書きの棋譜も1部作成され、文字には記録係の個性が醸し出される)