カテゴリ「第27期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2014年8月 1日 (金)

Ni42ここで先手が動けなければ後手不満なしと言われていた局面。13時48分、糸谷六段は▲4五歩△同歩▲1五歩△同歩▲3五歩と仕掛けた。後手の穴熊は未完成ながら戦場から遠い。△7四歩と△7三桂を保留されているので、7筋攻めを絡めることも難しい。先手としては細い攻めをつなぐ技術が求められる。

13時過ぎ、所司和晴七段が中継室を訪れた。所司七段は▲羽生-△郷田戦の類型を指した経験がある。定跡と自身の実戦を踏まえながら、銀杏記者に詳しく解説をしている。
しばらくして遠山雄亮五段も姿を見せた。▲糸谷-△行方戦は後手が穴熊を目指している。△1一玉に対して「これで仕掛けがないなら後手満足」と話していた。

E050 (所司和晴七段。「定跡の伝道師」と呼ばれている)

E004 (遠山雄亮五段)

E009 (中継室のモニターを見ながら解説中)

以下は棋譜コメントから抜粋。

「私は6月に佐藤慎一四段と同じような将棋を指しました。△3一玉型は▲4一銀の割り打ちはないのですが、やはり玉が薄かったですね」と話す。所司七段はブログを開設しており、対佐藤慎四段戦について詳しく触れている。

【所司七段ブログ】
http://c--s.jp/blog/index.php?UID=1403875139

Ni39▲糸谷-△行方戦は12時10分、図の局面で昼食休憩に入った。消費時間は▲糸谷26分、△行方1時間29分(持ち時間、各5時間)。昼食の注文は両者ともなし。対局は13時に再開する。

B001 (昼食休憩中の対局室。糸谷六段の脇息=手前だけ前に出ていた)

B017 (使用駒は桂山師作、金龍書)

B033

B023

Hg38
▲羽生-△郷田戦は12時10分、図の局面で昼食休憩に入った。消費時間は▲糸谷26分、△行方1時間29分(持ち時間、各5時間)。昼食の注文は郷田九段がしょうが焼き定食(みろく庵)。羽生名人は注文なし。対局は13時に再開する。

65288(しょうが焼き定食)

V004 (使用駒は富月師作、菱湖書)

B009

B016

▲糸谷-△行方戦は工夫した序盤戦から定跡形に戻った。戦いが始まるのは午後からになりそうだ。11時55分ごろ、中村真梨花女流二段が中継室へ。将棋会館2階道場では本日の竜王戦が話題になっているそうだ。注目度の高い戦いである。

Ni36

A121 (行方八段)

A089 (糸谷六段)