カテゴリ「第27期竜王戦決勝トーナメント」の記事
▲羽生-△郷田戦 夕食休憩
▲羽生-△郷田戦は18時10分、図の局面で夕食休憩に入った。消費時間は▲羽生2時間42分、△郷田4時間6分(持ち時間、各5時間)。夕食の注文は羽生名人がミックスフライ定食(ふじもと)、郷田九段は冷やし磯とろそば、シャケおにぎり(みろく庵)。対局は19時に再開する。
(ミックスフライ定食=ヒレ・ロース・エビ)
(冷やし磯とろそば、シャケおにぎり)
▲糸谷-△行方戦 先手優勢を築けるか
図は片上六段が先手持ちと話した局面。千葉六段や遠山五段も同意見だった。ただし「ここで(図で)いい手があれば」という条件を付けている。
しばらくして、糸谷六段は図で▲3五角を選択した。この角打ちが優勢を築く一手になるか。先手は玉が堅いので、△4四桂の切り返しには▲1七角△同香成▲3三飛成の強襲すらある。千葉六段や遠山五段は先手の玉形を高く評価していた。
▲羽生-△郷田戦 中空の歩
16時15分ごろの局面
挑戦者決定三番勝負の壁
(第27期竜王戦決勝トーナメント)
竜王戦決勝トーナメントは第19期から現行方式になった。以降、左の山(1組優勝者がいる側)には「4・5・6組優勝者は1組5位に敗れる」という有名なジンクスがある。
実は右の山にもそれに近いデータがある。挑戦者決定三番勝負に進んだのは、第22期は2組優勝、それ以外はすべて1組の棋士。2組2位や3組優勝者はこの壁を突破できていない。糸谷六段が勝てば3組優勝者では初めてのことになる。ちなみに旧方式だった第7期は、行方八段(当時四段)が6組から挑戦者決定三番勝負に進んでいる。
【右の山の三番勝負進出者】
第26期 1組2位 森内俊之
第25期 1組2位 山崎隆之
第24期 1組2位 久保利明
第23期 1組3位 羽生善治
第22期 2組優勝 森内俊之
第21期 1組2位 木村一基
第20期 1組2位 佐藤康光
第19期 1組3位 佐藤康光
(段位・肩書きは略)
中盤の難所
2局とも図で手が止まっている。敵陣に向かって駒が伸びて、局面は中盤戦に入っている。じっくり時間をかけて読むべき難所を迎えているようだ。手を止めているのは郷田九段と行方八段。どちらも長考派で知られる棋士である。