カテゴリ「第27期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2014年7月15日 (火)

20140715anakamuraishikawa10戦型は角換わりになりました。10時30分過ぎ、38手まで進みました。かなり早いペースで進行しています。

20140715anakamurahukaura38深浦九段は△7三歩型を採用しています。桂は活用しにくいものの、飛車先のコビンを突かないでスキを作らない作戦です。昨年の竜王戦決勝トーナメント▲羽生善治三冠-△森内俊之名人(現竜王。肩書は当時)でも指されています。

10時になり、対局が開始されました。

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Dsc_5589_2(角道を開ける中村六段)

Dsc_5594(深浦九段は飛車先の歩を突いた)

Dsc_5598

(中村六段の3手目は▲2六歩。得意の角換わりを目指している)

Dsc_5602(角換わり後手番では守勢になることが多いが、深浦九段はどんな作戦を用意しているのだろうか)

7月15日(火)は深浦康市九段(1組5位)-中村太地六段(4組優勝)戦をお送りいたします。

深浦九段は8回目の決勝トーナメントで、2009年(第22期)には挑戦者決定三番勝負まで進出しました。対する中村六段は2回目の決勝トーナメント。今期は藤森哲也四段に逆転勝ちを収めて本局を迎えています。

対戦成績は深浦0勝、中村2勝。第83期の棋聖戦挑戦者決定戦では、勝った中村六段がタイトル初挑戦を果たしました。深浦九段としては2年ぶりに借りを返したいところです。

本局の中継は棋譜コメント入力を銀杏、ブログを紋蛇が担当いたします。よろしくお願いいたします。

 

Hukaura_4

Tnakamura_3

2014年7月 7日 (月)

第27期竜王戦決勝トーナメント、次戦は深浦康市九段(1組5位)-中村太地六段(4組優勝)戦が7月15日(火)に行われます。どうぞお楽しみに。

Img_3751本局の棋譜。

本日の中継は以上で終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。

Ryuou201407070101_117

▲糸谷-△三浦戦は22時20分、117手で糸谷六段の勝ちとなりました。消費時間は▲糸谷4時間35分、△三浦4時間59分。勝った糸谷六段は次戦で屋敷伸之九段(1組2位)と対戦します。

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22時10分頃、▲9三歩成で次に▲8二と見せられた後手は、決死の猛攻に打って出ました。図は切り札の△3八角成を決行したところ。中継室では、先手が余せると見られていますが、果たして三浦九段に起死回生の策はあるのでしょうか。

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図は21時40分頃の局面。
「後手のここ数手を見ると、△2九角、△9三桂、△2三銀と、一手一手のつながりが感じられないですよね。おそらく三浦九段は形勢が苦しいと見て、あの手この手を繰り出してチャンスをうかがっている雰囲気です。先手がリードしていると見て良さそうですね」(飯塚七段)

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20時55分頃、糸谷六段が端から仕掛けてついに開戦しました。△9五同歩には▲9二歩の筋があって、部分的には受からない形。そのためここから後手も攻め合いを目指すものと思われます。一気に局面が動き出しそうです。
残り時間は▲糸谷58分、△三浦24分。

「▲5六角~▲9五歩は確実な攻めですが、思い切った手でもあります。先手は▲9四歩から▲9三歩成として、さらにもう1手指さねば攻めになりません。その3手の間に絶対に後手が攻めるので受けに自信がないと指せません」(飯塚七段)

Img_3666外は夜のとばりがおりている。この時間に開戦というのはさすがに珍しい。