図は20時頃の局面。消費時間は▲糸谷3時間41分、△三浦4時間1分。
手数は70手を超えていますが、局面は完全に序盤戦の様相です。本局の新聞解説を務める飯塚祐紀七段は「まだ序盤ですね。こういう将棋はいい手を指すより悪い手を指さないことが重要ですね」。さらにいま指された▲4五歩を見て「▲4五歩は大きいですね。後で▲4四歩と突く含みがあります。先手の方がやや模様がいいですかね」と語っています。
気が遠くなるほど長い序盤戦。鬼の根比べです。
カテゴリ「第27期竜王戦決勝トーナメント」の記事
2014年7月 7日 (月)
歩越し飛車の空中戦
19時を回り対局が再開されました。
三浦九段は再開してすぐに△4五銀としています。これで後手の飛車は7四~2四へと歩越し飛車を解消するルートが開けています。先手の飛車はいまのところ帰るべき場所が見当たりません。従って、後手の飛車を簡単に安住の地に返すわけにはいかないところ。糸谷六段の構想が注目されます。
夕食休憩
決断の飛び込み
本局の使用駒
持久戦模様
対局再開
昼食休憩
図の局面で三浦九段が40分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲糸谷54分、△三浦1時間3分。昼食の注文は両者ともにありません。対局は13時に再開します。
図の▲8四飛は、▲8二飛成~▲9一竜と香を取る狙いが本線。△8三歩と受けてくれば▲2四飛△同角▲1一角成と二枚換えで勝負する狙いがあります。ただし、銀香と飛車の二枚換えはほぼ互角の取り引きのため、後手としてはあえて二枚換えの筋に持ち込む戦い方もあります。また、△7四歩も類型で多く見られる指し方で、▲8二飛成に△8八角成▲同銀△5五角で9一の香取りを防ぐ狙いです。
いずれにしても、激しい展開は必至。三浦九段の再開の一手が注目されます。