カテゴリ「第27期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2014年7月15日 (火)

鳩森神社では今週末に盆おどり大会が行われます。関東若手棋士グループの東竜門も出店いたしますので、下記リンクを参照してご参加ください。本局の中村六段、6組で優勝した藤森四段も出演いたします。

【せんだがや盆踊り大会2014、東竜門ブース出店のご案内】

【東竜門〜関東若手棋士〜 】

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Dsc_5661(日本将棋連盟のちょうちん)

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(棋士御用達のみろく庵)

Dsc_5655(7月30日には将棋大会が行われる)

Dsc_5649(日陰では猫が休んでいた)

Dsc_5650(柵に近づいてみました)

Dsc_5651(起こしてしまいました)

Dsc_5624(対局再開前の両者。深浦九段はメガネをはずしていた)

Dsc_5626_2(13時になり、対局が再開された)

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Dsc_5633(深浦九段の△1六歩にどう対応するか)

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(中村六段は足を崩した。着手するときは正座に直すことが多い。ここはまだまだ考えそうだ)

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図は▲1四歩と垂らした局面。△同香に▲1五香△同香▲同角と香交換するのが先手の狙いで、前期決勝トーナメントの▲羽生-△森内戦でもそう進んでいました。

しかし、このなにげないところで深浦九段が新手を放ちます。△1六歩です。

20140715anakamurahukaura54▲1六同香には△2七角と打つ意味でしょう。玉頭の垂れ歩を放置したままなので、かなり研究してきたことが予想されます。

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「しかし、ここで△2七角に▲1三歩成とされると△同桂しかないですよね。普通は端に桂を跳ねさせられると、後手が嫌なんです。いやー△1六歩は考えませんよね。△同香から香交換して△2二玉まで勝手に手が動きますが」(高野六段)

20140715anakamurahukaura58端に桂を跳ねると、後手は3三の地点が薄くなるので▲3五歩△同歩▲3四歩のような手が気になります。どこかで△3六角成と催促する手も見えますが、▲4四角△同歩▲3三歩のような強襲をあびる可能性もあります。△1六歩はそれらを踏まえた、リスクを覚悟した受けと言ってもいいでしょう。

Dsc_5566(角換わり後手番で新手を放った深浦九段)

11時過ぎ、中村六段が▲4五歩と仕掛けました。

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後手は穴熊にしているのが現代的な工夫です。▲4五歩以下、△同歩▲同桂△4四銀▲2六角まで進みました。

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▲2六角は△3七角を消しながら攻め駒を足す意味です。進行の一例は△4三歩に▲1五歩と先手がどんどん動いていく順です。後手は先手の攻めを受け止めて、カウンターを狙うことになります。

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(朝の中村六段)

Dsc_5564(王将をすえる深浦九段)

Dsc_5568(下座の中村太地六段)

Dsc_5580(対局開始を待つ二人。観戦記は高野秀行六段が務める)

Dsc_5581(盤をにらみつける中村六段)

Dsc_5582(めい想して待つのが深浦流だ)