カテゴリ「第27期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2014年7月16日 (水)

第27期竜王戦決勝トーナメント、次戦は郷田真隆九段(1組4位)-深浦康市九段(1組5位)戦が7月22日(火)に行われます。どうぞお楽しみに。

Dsc_5786(本局の棋譜)

本局の中継はこれで終了いたします。ご観戦いただき、ありがとうございました。

Dsc_5706(感想戦。深浦九段の新手、△1六歩以降から熱心に調べられた)

Dsc_5709(勝った深浦九段。攻め倒して快勝に思えたが、途中は難しいと思っていたようだ)

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Dsc_5719(敗れた中村六段。来期は3組に参加する)

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感想戦は0時前に終了しました。

2014年7月15日 (火)

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森内俊之竜王への挑戦を目指す第27期竜王戦(読売新聞主催)決勝トーナメントの深浦康市九段(1組5位)-中村太地六段(4組優勝)戦は22時17分、130手で深浦九段の勝ちとなりました。消費時間は▲中村4時間59分、△深浦4時間25分。深浦九段は次戦で郷田真隆九段(1組4位)と対戦します。

20140715anakamurahukaura115▲6八飛と自陣飛車を打った中村六段ですが、△5九飛に▲1三桂と攻め合いに転じました。

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受け切るのは難しいと見たのかもしれません。例えば、▲8六銀は△6九飛成▲同飛△8八歩成▲同玉△6九馬がありました。しかし、先手は駒が不足しているので▲2一桂成△同玉としても後手玉を寄せにくいです。ここは後手が寄せ切るチャンスを迎えています。

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▲5六桂と打った局面で、深浦九段が前傾姿勢になって考えています。先手は後手の攻めに応じて上部を厚くしたので、後手は一手緩むと先手玉がどんどん安全になります。攻めてるとはいえ、かなり忙しいです。

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▲7五歩で中村六段は1分将棋になりました。

20140715nakamurahukaura2127_2(中村は1分将棋になり、時間早見表がひっくり返った。対する深浦九段は時間早見表さえ出ていない。それは残り時間が1時間以上あることを意味する)

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深浦九段は21分考えて、△7二飛と飛車を助ける手を選びました。以下、数手進み、21時過ぎに迎えたのが▲7七銀打の局面です。残り時間は▲中村5分、△深浦1時間17分。

20140715anakamurahukuara89先手は銀3枚の守りで、後手の攻めをしのごうとしています。

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△6八成銀は21時15分過ぎの局面。後手は飛車交換を果たし、成銀を使ってひたひたと迫っていきます。先手は8三と、9三馬のおかげで上部が厚いので、入玉を狙いたいところです。

Dsc_5691(21時30分頃の千駄ヶ谷。暗闇に超高層ビルの光が映える)