カテゴリ「第26期竜王戦挑決第2局」の記事 Feed

2013年9月 2日 (月)

控室では高野秀行六段が検討している。△2四飛▲同飛△同銀▲8四飛(31手目)に△2七歩▲8二飛成△8八角成▲同銀△2八角を継ぎ盤に並べた。以下▲8三角には△7一飛と受ける。「この変化もないわけではないですよ。しかし激しいなあ」と高野六段。

A010(高野六段)A001 (上記の変化が並べられた継ぎ盤)

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郷田九段は序盤早々に△2四飛と飛車をぶつけた。24手目△7二銀は飛車を渡した後の打ち込みを消す狙いだったとわかる。高野六段は控室を訪れると「飛車をぶつけちゃったの?」と驚いていたが、そのときにはすでに▲2四同飛△同銀▲8四飛まで進んでいた。森内名人の決断も早い。

A051(森内名人)

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三番勝負の第1局は相掛かり、第2局は横歩取りになった。
図は10時半ごろの局面。△7二銀がめずらしい手で前例が1局まで減った。21年前の▲関根茂九段-△滝誠一郎七段戦(順位戦B級2組。段位は当時)は△7二銀以下、(1)▲5六歩△2四角▲6八銀△3三桂▲5五歩△3五角▲3六飛△2四飛▲3五飛△2九飛成と激しい戦いになった。本局は(2)▲5八玉と駒組みを進めている。

A019(対局開始前の郷田九段)

第26期竜王戦・挑戦者決定三番勝負第2局は2013年9月2日(月)に行われる。
第1局は郷田真隆九段(1組4位)が勝利。挑戦まであと1勝としている。森内俊之名人(1組2位)が挑戦権を得るには2連勝が必要となる。
第2局の対局場は東京・将棋会館の特別対局室。対局開始は10時。持ち時間は各5時間。先手は森内名人。
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