カテゴリ「第26期竜王戦挑決第2局」の記事
2013年9月 2日 (月)
夕食休憩
対局者の夕食
意表の王手
先手よし
伊藤真四段に形勢を聞いた。
「先手よしは間違いないと思います。どれくらいよいのかと言われると困りますが、あえていえば6-4で先手よしくらいでしょうか。すぐに勝負が決まるということはないと思います」(以下は伊藤真四段の回答)
先手よしは他の検討陣も同じ考えだった。さらに先手よしとみる理由を聞いた。
「まず二枚換え(▲金銀△飛)で先手の駒得です。また現局面は9九香が5六に移動した形とみることができます。これもポイントです。先手の中住まいはまだ寄る形ではありません」
継ぎ盤では図から▲3七桂△2九飛▲3九金が示されている。後手が飛車をどこに逃がしても▲4五桂と跳ねることができる。この桂はすぐに取られることはなさそうだ。
検討風景
郷田九段、残り1時間を切る
16時半ごろの控室
挟撃の変化
控室では▲3四桂に△5一金▲4二桂成△同金▲7七桂(途中図)が検討されている。
以下(1)△4一金は▲同馬△同玉▲3六香△5二玉▲7一銀△6一銀▲3二香成(参考1図)で挟撃態勢を築ける。(2)△3四飛は▲1三馬△8九飛▲2三馬(参考2図)と飛車を取りにこられる手が厳しい。検討では後手が苦しい変化が多い。「後手をもって自信がないです」の声がでている。