カテゴリ「第25期竜王戦七番勝負第5局」の記事 Feed

2012年11月28日 (水)

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(NHKBSプレミアムの放送を見る青野九段。しばらくして立ち上がり対局室へ向かった)

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(飯塚七段も放送を見ている。17時48分頃、こちらも立ち上がって対局室へ足を運んだ)


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左が本局の▲1八飛と寄った局面。右図が2010年11月25日・26日に行われた第23期竜王戦第4局の▲羽生善治名人-△渡辺明竜王戦。右図を反転させると後手の飛車が8二と6二の違いのみ。渡辺竜王は限りなく近い局面を経験していることになる。しかし飛車の位置の違いは大きな違いだ。

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△3三銀に丸山九段が1時間46分使って▲4五歩と動いた。▲4五歩までの消費時間は▲丸山九段4時間37分、△渡辺竜王1時間16分。丸山九段は持ち時間の半分以上を使った。渡辺竜王とは残り時間に大きな差がついている。△4五同歩▲3七桂は後手から△6五歩の反撃がありそうだ。

【ニコニコ生放送 北浜七段】
「やはり▲3七桂は△6五歩を警戒したのですね。先ほどの▲2五歩の流れからして▲4五歩は自然な一手です。先手としては1筋、3筋の歩を突き捨ててどんどん攻めなければいけません」

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(大長考の末、仕掛けに踏み切った丸山九段)

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△3三銀と上がった同一局面は34局ある。ここで手番が先手も後手もある。なんとも不思議な局面である。本局の立会人、青野九段も四段時代の1976年に加藤一二三九段を相手に先手を持って指している。昭和の棋譜がほとんどで平成に入ってからは7例しかない。

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