カテゴリ「第24期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2011年10月26日 (水)

_88控え室では全く予想されていなかった△8九龍ですが、次に△5八銀があって厳しい一手のようです。▲8二角成と飛車を取られても△5八銀があります。

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(モニターを見つめる山崎七段)

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(井上九段と畠山七段)

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(やはり、△8九龍と動かされた継ぎ盤はそれから動かない)

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(太陽の塔のふもとにあるパネル。公式HPなどでは「約70メートル」とされている高さだが、このパネルには65メートルと書かれている)

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【棋譜コメントより】
16時40分ごろ、丸山が40分以上考えて角を敵陣深く打ち込んだ。BS中継に出演している山崎七段が驚きの声を上げた。

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(2つの継ぎ盤は▲6一角が置かれたまま動かない)

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(谷川浩司九段)

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(夕陽に照らされる太陽の塔)

_81【棋譜コメントより】
控室では▲7一角を中心に検討されていたが、丸山はいきなり攻め込んだ。

Sanko01_2▲3二銀は阿部八段が「こうはやらないだろう」と話していた。△同金▲同歩成△同玉▲7一角△4四銀(参考1図)が検討手順。

Sanko02_2【杉本昌隆七段のTwitter解説より】
▲3二銀は意表の一手です。△同金▲同歩成に△同玉なら▲7一角△6二香▲3三歩で、△同玉に▲5一角(参考2図)の両取りが狙いの一つと思われます。つまり単に▲7一角の変化と比べ、△6二香を打ちにくくさせている効果があります。しかし銀を渡すのはリスクも高く、かなりの勝負手と言えます。なるほど、控室の方々の検討通り、たしかに今度の▲7一角には△4四銀の味が良さそうです。

_86【杉本昌隆七段のTwitter解説より】
丸山九段の▲3二銀に続き、この金寄りも気がつきにくい手です。▲6四角や▲5四金と厚く攻める手が見えますが、どのように対処されるのでしょうか。いずれにしても、先手に選択手が多い局面です。よほど自分の読みと大局観に自信がなければ、この△4三金は指せません。善悪はまだ分かりませんが、この金寄りに渡辺竜王の底力をみました。

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ホテル阪急エキスポパークは2004年にリニューアルオープンしたホテルです。阪急阪神第一ホテルグループに入っており、関西将棋会館近くにあって棋士がよく利用することで知られているホテル阪神(大阪市福島区)と同じグループのホテルです。

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(ホテルロビー)

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(本局大盤解説会の案内が出ている)

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(1階カフェでは、昨日渡辺竜王が食べたのと同じケーキもメニューにあった)

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(万博グッズなどが売られている売店)

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(イベントのお知らせ)

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(ホテル前のバス停)

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(バスの路線図)

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(遠くからも見える「HOTEL HANKYU EXPO PARK」の文字)

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(大盤解説会は休憩だったようで、太陽の塔を見ている方が何人か見えた)

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(局面は△6五歩まで)

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(菅井五段、阿部八段を中心とした検討)

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(菅井五段)

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(山崎七段)

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(継ぎ盤では▲5五銀△8七龍▲同金△同飛成▲7七銀を検討していた)

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(太陽の顔の直径は約12メートル)

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(渡辺竜王のおやつはなく、ホットコーヒーとオレンジジュースが出される)

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(丸山九段のおやつは、おなじみパパイアとストレートティ)

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(黄金の顔はステンレス鋼板に金色の特殊塩化ビニールフィルムが貼られているそうだ)

Ryuou20111025_76 激しい変化の終盤戦。控室では阿部八段や山崎七段、菅井五段を中心に▲6八玉△6七歩▲同玉△6五歩▲同銀引△5三金▲7一角△6二香▲8二角成△6五香▲6二飛△4二銀(参考図)という手順が検討されていました。参考図以下▲6五飛成△8二竜と進むと、「後手が駒得で兵力差で後手が良さそう」と山崎七段の解説です。ただし、△6二香に▲6三歩や▲3二銀と打つ手も有力のようで、難解な手順が続くようです。
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