2022年6月28日 (火)

伊藤流

江戸時代、将棋の家元に大橋本家、大橋分家、伊藤家の3家がありました。駒の並べ方の「大橋流」や「伊藤流」はこの家元に由来しています。プロ棋士の多くは大橋流で並べていますが、少数派ながら伊藤流で並べる棋士もいます。その一人が本局の対局者である伊藤匠五段。伊藤姓で縁を感じてのことのようです。
大橋流は一段目から二段目、三段目の駒を中央から左右に並べますが、伊藤流は玉金銀桂のあとに歩香角飛の順番で並べます。

Dsc_3158_3 (伊藤匠五段が7三に歩を並べるところ。佐々木大七段は大橋流で並べている)