2021年10月 9日 (土)

終局直後

終局直後に主催者インタビューがありました。

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Dsc_4776(苦しい将棋だった藤井三冠。一瞬のチャンスをつかんだ)

――本局を振り返って。
藤井 △8六歩(30手目)から積極的に動かれて、そのあと△3四歩(36手目)に▲4六歩としたんですけど、▲8七金とかで強く戦うべきだったかもしれません。本譜は△3五歩(38手目)から△2四飛と回られて自信がない展開になってしまったと思います。

――封じ手のあたりはいかがですか。
藤井 飛車の配置が悪いので失敗したかなと思っていました。

――二枚飛車と二枚角で激しい戦いになりました。あのあたりは。
藤井 金が上ずってしまっている分、常に自信のない展開だと思っていました。

――どのあたりで手応えを感じましたか。
藤井 ▲7一飛(79手目)と打って攻め合いの形が作れたかなと思いました。

――よくなった局面は。
藤井 ▲3六玉(111手目)と桂を取って、こちらの玉がいい形になったと思いました。

――能楽堂での第1局で先勝したことについて。
藤井 能楽堂での対局ということで、普段以上の緊張感がありました。1勝することができたので、また次局以降も全力を尽くしたいと思います。

Dsc_4783(藤井三冠のインタビューの間、豊島竜王は視線を落としていた)

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Dsc_4789_2(質問に答える豊島竜王)

――本局を振り返って。
豊島 難しい将棋でした。そんなに自信はなかったです。歩損なのでどうだったのか。どこかで間違えているんだと思うんですけど、そんなにはっきりよくできる感じでもありませんでした。でも途中からちょっとずつ悪くなってしまったので……。均衡を保つ手があればよかったんですけど。

――二枚飛車を持ったあたりは。
豊島 飛車角交換になったあたりですか。よくわかりませんでした。何か手段がありそうだと思ったんですけど。

――能楽堂での公開対局でした。
豊島 集中して指すことができたと思います。

――第2局に向けて。
豊島 気持ちを切り替えて、また頑張りたいと思います。