2021年10月 9日 (土)

▲7一飛は逆転の一手か

34_1_751図から△7七飛成▲同銀△8九飛成に▲7一飛(2図)と進みました。飛車角交換から△8九飛成は、後手が勝ちにいった順ですが、▲7一飛が厳しい手のようです。次は▲6五桂のほか、▲5三角成△同玉▲5一飛成の強襲もあり得ます。飛車を打ち込んだことで9七角まで働く可能性があるのです。「先手の4七玉はとらえどころなく、妙にしっかりしています。▲7一飛は狭い場所に打つので見えにくい手でした」と松尾八段。

34_1_792図で後手は△6九角▲5八桂と合駒請求することはできますが、そのあとが難しい。たとえば△6九角▲5八桂に(1)△9九竜は▲8八銀と竜に当てられます。(2)△8二竜は▲2一飛成△3一金▲同竜△同銀▲4五歩△3六桂▲同玉と進んだとして、次に▲5四桂△同歩▲3一角成の攻めがあります。

Dsc_4748(控室では▲7一飛以下の検討が進められている)

Dsc_4754(継ぎ盤では、先手が後手玉を追い詰める変化も出てきた)