上村亘五段が控室を訪れています。読売新聞の観戦記執筆陣のひとりです。今日の読売新聞朝刊には、上村五段が執筆した、挑戦者決定三番勝負第1局(▲永瀬王座-△藤井三冠)の第3譜が掲載されています。本局2日目の進行について聞きました。
(本日の読売新聞朝刊)
「藤井三冠は歩越し飛車と歩越し金を抱えて1日目から苦労している印象があります。豊島竜王が1日目に指した△3五歩(38手目)が機敏でした。現在は豊島竜王がいかにリードを広げていくかという流れに見えます。藤井三冠は辛抱のしどころで、厳しい手を浴びなければ再びチャンスが来ます」
「1図では▲7五歩を検討していました。実戦で指された▲7五飛は△8六角の王手飛車取りがあるので意外です。▲7五飛△8六角▲7七角(2図=現局面)に△7五角▲同歩△同飛で先手がどう指すか難しいですが、藤井三冠は何かを見つけたのだと思います」