(快勝で挑戦者決定三番勝負進出を決めた藤井聡太王位・棋聖)
■勝った藤井聡太王位・棋聖の談話
── 一局を振り返って。
藤井 序盤でこちらが△6五歩(26手目)と位を取って、その位を生かせるかどうかポイントだと思っていました。本譜は、そのあと△6四角(32手目)を拠点に攻めていける展開になったので、流れはいいのかなと思っていました。
── 挑戦者決定三番勝負への進出が決まりました。
藤井 竜王戦で挑決まで進めたのは初めてなのでうれしく思います。第1局がすぐにありますので、それに向けてしっかり状態をよくしていければと思います。
── 永瀬拓矢王座の印象は?
藤井 永瀬王座とは普段からVS(1対1の練習将棋)で教えていただいているのですが、序盤の作戦が非常に豊富で、中終盤でも気づきづらい好手をよく指されている印象を受けます。
(敗れた八代弥七段)
■敗れた八代弥七段の談話
── 一局を振り返って。
八代 ちょっと押されている時間が長くて、観ていただいている方に申し訳ない内容になってしまったなと思っています。
── 不本意な内容でしたか?
八代 まあでも、いまはこれが実力なのかな、というような気もしているので。
── 今後に向けての抱負を。
八代 この竜王戦では、決勝トーナメントに初めて出させていただいたのですが、やはり注目される舞台はありがたいことだな、と改めて感じた次第です。この経験を生かして、またこの場に戻ってこられるように頑張りたいなと思っています。