2021年8月の記事

2021年8月12日 (木)

Dsc_1008(先日、オリンピックが行われた国立競技場。パラリンピックは今月24日に開幕する予定)

Dsc_1012(会場近くにあるのが、藤森照信氏のパビリオン「茶室『五庵』」。国立競技場から半径3km圏内の合計9カ所にパビリオンを建てるプロジェクト「パビリオン・トウキョウ2021」のひとつ)

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△8六歩に▲同歩△4五歩▲5七金△4六歩▲3八金△6四歩▲7五歩と進んでいます。

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途中の▲5七金から▲3八金がバランスを保った手で、攻撃続行を狙う△6四歩に▲7五歩と飛車に活を入れて勝負どころです。

控室では▲7五歩に△6五歩▲7四歩△6六歩▲7三歩成△7七歩が示されています。

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▲7七同角は△7三桂が△6五桂を狙って絶好の一手になります。▲7七同飛には△8六飛▲8七歩△7六歩です。

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飛車の取り合いになれば、2つの拠点が生きそうです。ただ、後手は4筋の金が離れ駒が気になります。それを嫌うなら、上記のように一気に攻め合わずに△3一金をどこかで入れる組み立てになりそうです。

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相穴熊に進んでいます。控室では△8六歩▲同歩△4五歩▲同歩△6六角の仕掛けが指摘されていますが、はたして。13時46分、藤井王位・棋聖が手を止めて30分がたちました。

Dsc_0965(対局再開前)Dsc_0966 (ふと窓を見た。本日の千駄ヶ谷は曇り空。特別対局室からは鳩森神社、新宿の高層ビルを眺めることができる)

Dsc_0977(対局が再開されると、永瀬王座は記録係に消費時間を尋ねてから▲1八香を着手した)

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12時、図の局面で永瀬王座が14分使って昼食休憩に入りました。消費時間は☗永瀬53分、☖藤井51分。昼食の注文は永瀬王座が「骨付き鶏もも肉のガーリックローストセット」と「ホットコーヒー」(アンフォラ)、藤井王位・棋聖が「豚しゃぶ(バンバンジー)弁当」(鳩やぐら)。対局は12時40分に再開されます。

Dsc_0940「骨付き鶏もも肉のガーリックローストセット」と「ホットコーヒー」

Dsc_0941「豚しゃぶ(バンバンジー)弁当」

読売新聞に掲載される観戦記は、上村亘五段が担当します。そちらもぜひご覧ください。

今日の読売新聞朝刊に掲載されている観戦記は、決勝トーナメントの梶浦宏孝七段(4組優勝)と青嶋未来六段(5組優勝)による一戦です。高野秀行六段が執筆しています。

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相居飛車の最新形が予想されましたが、永瀬王座は意表の三間飛車を採用しています。角道を止める三間飛車はデビュー当時の得意戦法で、とにかく丁寧に受ける指し回しが特徴でした。とはいえ、近年は居飛車党で最新形を指しこなし、特に主導権の握りやすい先手番で振り飛車を用いたので、練りに練った作戦といえそうです。

これまでの対戦成績は永瀬1勝、藤井4勝。相居飛車は藤井王位・棋聖が全勝ながら、昨年の第70期王挑戦挑戦者決定リーグは永瀬王座が後手で角道を止める四間飛車で勝っています。

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▲5八金左は11時前の局面です。振り飛車のトレンドは3八玉型からの地下鉄飛車や2九玉型のトーチカで、永瀬王座の新鋭のときはなかった作戦です。

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(永瀬王座の三間飛車。控室では驚きの声が上がった)