2021年8月の記事
ABEMAで動画中継
本局の模様は、ABEMAの将棋チャンネルでもライブ配信されます。あわせてお楽しみください。
【ABEMA 将棋チャンネル】
https://abema.tv/now-on-air/shogi
解説:北浜健介八段、近藤誠也七段、及川拓馬六段
聞き手:貞升南女流二段、安食総子女流初段
挑戦者決定三番勝負第2局
永瀬拓矢王座(1組優勝)と藤井聡太王位・棋聖(2組優勝)による第34期竜王戦挑戦者決定三番勝負は、藤井王位・棋聖の先勝を受けて第2局を迎えます。
対局は8月30日(月)の10時から東京・将棋会館「特別対局室」で行われます。持ち時間は各5時間。先後は第1局と入れ替わり、藤井王位・棋聖が先手番になります。通算の対戦成績は永瀬王座1勝、藤井王位・棋聖5勝です。
本局の中継は棋譜コメントを玉響、ブログを睡蓮が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
【読売新聞オンライン|竜王戦】
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/
感想戦
終局直後
(終局直後)
【藤井王位・棋聖の談話】
――本局を振り返って。
藤井 中盤からこちらの飛車角が使えるかがポイントになって、そのなかで少し押さえ込まれるような場面もあったと思いますが、最終的には何とかどんどん手を作れる展開になったかなと思います。
――永瀬王座の▲4四歩が好手でしたか?
藤井 ▲4四歩があるなら△2四角とか別の手を考えるべきだったかなと思います。
――どのあたりで手ごたえがありましたか。
藤井 △7八飛から△4七歩と攻めていって、つながりそうな形になったかなと。
――時間配分は?
藤井 あまり経験のない将棋で、手探りのところが多くなってしまったのかなと思います。
――研究パートナーの永瀬王座との対局はいかがでしたか?
藤井 普段から教えていただいているので、大きな舞台で対戦できるのはすごく楽しみでしたし、こちらも全力を尽くせればと思っています。
――三間飛車は予想外でしたか?
藤井 はい、そうですね。
――竜王挑戦まであと1勝です。
藤井 そのことは意識せずに、全力を尽くしていい内容にできればと思っています。
【永瀬王座の談話】
――本局を振り返って。
永瀬 予定ではななかったんですけど、▲3九銀左のあたりは想定のひとつでした。よくなった局面はわからなかったですが、ずっと難しいか少し悪いかくらいで、ちゃんとやればもう少し戦えたんじゃないかなと思います。
――普段、練習将棋を指す藤井王位・棋聖との一分将棋になる熱戦でした。
永瀬 チャンスができるかどうかが結構、重要だと思っていたんですが、チャンスがなかったような気もするので、もう少し内容をよくしないとチャンスが生まれないのかなと感じます。
――第2局に向けての抱負をお願いします。
永瀬 しばらく時間がありますので、精一杯の準備をしてよい内容の将棋を指せればと思います。
藤井王位・棋聖が熱戦を制す
藤井王位・棋聖が長手数の熱戦を制し、挑戦まであと1勝としました。終局時刻は23時36分。消費時間は両者4時間59分。第2局は8月30日(月)、東京・将棋会館で行われます。
盤上を制圧する金打ち
藤井も一分将棋
△5二銀と埋めて、藤井王位・棋聖も一分将棋です。▲6二飛成なら△6一金があります。しかし、▲6四飛成と馬にぶつけられたときに得かどうか。馬が消えると寄せにくくなる恐れもあります。
永瀬が一分将棋
千日手?
△4八金に▲3七金打△3八金▲同金と進行しています。そこで△4八金と張りつけば、▲3七金打からの千日手が濃厚です。しかし、藤井王位・棋聖は千日手模様を何回か繰り返し、時間を稼いで寄せの構図を描く可能性もあります。