2021年7月の記事

2021年7月 1日 (木)

20210701e

12時、図の局面で八代七段が18分使って昼食休憩に入りました。消費時間は☗八代1時間9分、☖三枚堂27分。昼食注文は八代七段が「豚しょうが焼き弁当」(鳩やぐら)、三枚堂七段が「ゴーヤーチャンプルー弁当・ご飯大盛り」(鳩やぐら)。対局は12時40分に再開されます。

20210701a

戦型は矢倉模様で、後手が最新の急戦策を採用しています。▲4六銀に△7二飛が昨年から注目されている指し方です。

20210701b

一見、飛車が攻めに使いにくいようですが、△7五歩▲同歩に△6五桂、また△8五桂と攻める含みがあります。△8五桂に▲6六銀なら△6五歩、▲8八銀なら△7五飛で勢いが増します。
三枚堂七段が実戦で迎えるのは初めて、八代七段は今年5月の第93期ヒューリック杯棋聖戦一次予選▲八代弥七段-△遠山雄亮六段戦で経験があります。その将棋は▲5六歩に△4四歩▲3五歩△7五歩▲同歩△4五歩▲3七銀△3五歩▲同角△7六歩▲8八銀△6五桂▲6六歩△同角▲6七金と進み、結果は先手勝ちです。
本局は▲8八銀まで前例を踏襲しましたが、三枚堂七段はそこで△5二金と手を変えました。

20210701d
攻めずに玉形に手を入れ、△6五桂から△7五飛に期待しています。先手は角のにらみが主張で、▲4四桂と打てるため△6五桂に受けに回る楽しみがあります。

豊島将之竜王への挑戦権を争う第34期竜王戦は、決勝トーナメントが進行中です。7月1日(木)は八代弥七段(2組2位)-三枚堂達也七段(3組優勝)の一戦を中継いたします。勝者は次戦で久保利明九段(1組2位)と対戦します。
対局は東京・将棋会館「特別対局室」で10時開始、持ち時間は各5時間。先後は振り駒で決定します。

本局の中継は棋譜コメントを文、ブログを紋蛇が担当します。よろしくお願いいたします。

Dsc_9778(対局ボード)