再開後に指された▲8六歩に対し、豊島竜王はまだ考慮を続けています。伊藤真五段は、封じ手から現局面まで先手がリードしているとの見解です。
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図で(1)△8一飛は7二に金や銀を打たれてしまいます。自分は(2)△8六同とが気になります。先手は▲4五桂でしょうか。桂を跳ねると飛車が狭くなりますが、後手がと金を引いたところなので踏み込みやすいかもしれません。後手は△8六同とのあとに△7六とを指したいのですが、直後に▲8六歩を打たれるのでと金を寄るタイミングは悩ましい。(3)△8二飛かもしれませんね。▲4五桂、▲2四歩、▲6一銀のどれも難しいです。
封じ手の▲6六銀に対して、後手は△3四歩▲同銀△同銀▲同飛と清算に持ち込んだのですが、ちょっと無理をしているように感じました。形勢は先手が60対40でリードしていると思います。ただ、先手も70対30に持っていくのは簡単ではありません。(伊藤真五段)
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2020年12月 6日 (日)