2020年11月27日 (金)

終局直後

Img_7983

Img_7988(勝った豊島将之竜王は初防衛にあと1勝と迫った)

■豊島竜王インタビュー

--3勝目で初防衛に王手となった。いまの心境は。
豊島 重要な対局が続くので、一局一局精一杯やっていきたい。

--封じ手の局面ではどのように考えていたか?
豊島 手が広いのかなと思っていた。本譜のようにと金を作ったとき、際どい順が多くてよくわからなかった。

--▲1七飛(67手目)の感触は。
豊島 取ると狙われそうなので、引いたほうがいいのかなと。△1六飛(72手目)に代えて、△1六歩もあったので、はっきりとはわかっていなかった。指せるのかもしれないが、どのように応対していいのかわからなかった。と金を先に作ったのは大きいかもしれないが、こちらの玉のほうが戦場に近く、何ともいえない。

--控室では▲6五角(75手目)の評判がよかった。
豊島 △4七角を消しつつ、金取りなので、角を打つところかなと思った。

--▲1二飛(81手目)辺りで先手ペースになったのではないか、というのが控室の見解だった。
豊島 もしかしたら指せるのかな、と思っていた。▲1二飛や▲4三歩(83手目)が先手で入ったので、よくしたいと思っていた。ただ、本譜は明快ではないかもしれない。

--5局目以降の抱負は。
豊島 変わらず一局一局、精一杯指せたらと思う。

Img_7993(敗れた羽生善治九段は、あとがなくなった)

--本局を振り返って。
羽生 こちらから動いていったが、少しずつ無理をしていたのかもしれない。ちょっとずつ苦しくなっていたような気がする。

--福島対局が延期になり、体調面を心配された方が多い。退院後、初の2日制の対局だったが、どうだったか。
羽生 対局そのものは普段どおりに指すことができた。

--1勝3敗と苦しい立場になった。5局目以降の抱負を。
羽生 また、気持ちを新たに、次の一局に臨みたい。