2020年11月 6日 (金)

前夜祭(2)

【主催者あいさつ】

Img_8741_t01 (柴田岳・読売新聞大阪本社代表取締役社長)

「竜王戦も今期で第33期を迎えました。関西のエースである30歳になられた豊島竜王と、50歳になられたいまも衰えを知らず、タイトル100期を目指す羽生九段との戦いとなりました。七番勝負はここまで1勝ずつ。この仁和寺第3局から、再び熱を帯びた七番勝負の戦いとなります。両者の技と気合いのぶつかり合う戦いは、全国の将棋ファンの胸を熱くすることと信じています」

Img_8748_t02 (清水市代・日本将棋連盟常務理事)

「昨年、ここ総本山仁和寺さまで、初めて竜王戦を開催いただけました。そのときは日本古来の伝統文化である将棋と、世界遺産である仁和寺さまというふたつのコラボレーションが大変な注目をいただきまして、将棋ファンのみならず、本当に多くの方々に興味を持っていただきました。そしてまた今年、仁和寺さまで開催していただけるということで、大変うれしく思ってまいりましたが、今年は本当に当たり前のことが当たり前ではないと気づかされたことが多くありました。そんな中、仁和寺の皆さま方には大変なご尽力をいただき、今日という日をつつがなく無事迎えられましたことを心より御礼申し上げます。仁和寺の皆さま、本当にありがとうございます」

【京都対局代表者あいさつ】

Img_8764_t3 (瀬川大秀・総本山仁和寺門跡)

「竜王という言葉ですが、私達の仏教の中にも『竜神信仰』というのがございまして、これは雲を呼び、雨を呼び、そして水を与えてくれる。それは命の源であり、君子、雲の上に住むという架空の竜であります。ですから、多分、将棋界でいいましたら、最高峰のところかなと思います。ですので竜王戦と申しますのは、将棋界において最高峰の戦いであるのかなと私は思います」

【歓迎メッセージ】

Img_8767_t04 (砂川敬・京都市文化市民局文化芸術都市推進室長)

※門川大作・京都市長のメッセージを代読
「令和初の竜王で、今期、防衛を目指される豊島竜王。通算100期のタイトルを目指し挑戦される羽生九段。明日から始まる熱い勝負を多くの将棋ファンが心待ちにしていることと存じます。本日の前夜祭を通して、熱い戦いの気運が大きく盛り上がることを祈念しております。京都市は将棋をはじめとする文化芸術を、世界に多く発進していきたいと思います。引き続き皆さま方の温かいご支援、ご協力のほどをよろしくお願いいたします」

(書き起こし=潤記者、撮影=虹)